科研費・基盤研究C「アジア・モンスーン地域における土地開発の歴史的変容とその要因解明」,
(研究代表者:宮本真二,課題番号:25370929)で,チベットの現地調査を行った.
これまで,何度かチベットの現地調査のチャンスはあったが,ことごとく政情によってキャンセルされてきたので,今回は
20年以来の待望の機会だった.
事前に学生時代の指導教官の著作等を用意して現地に入った.
これまで,ヒマラヤの南面,それも東ヒマラヤを中心とした現地調査を行ってきたので,「乾燥した高地」はとても
新鮮だった.特に,堆積物を観察していて感じたのは,半乾燥地域を調査していたナミビアでの砂漠のなかの細粒堆積物
だった.
・・いろいろ解釈したり,考えたりしたことは多々あるが,写真のように「ヤルンツァンポ川」を渡るときは,初めてヒマラヤ
に立った時の感慨をかみしめながら,シャッターを押し続けた.
(実際は,この渡し船の到着が二時間も遅れて,夕方のフライトを気にしながらの調査だった.対面の若い女性は北京近郊からきた30才のバックパッカーで,元気ハツラツ).
WEBのトップページのように,ポタラ宮を背景に,新婚写真に熱中するような若さはないが,今回の旅で見えてきたことはいくつもあった.
帰国したら,ママ韓国に飛んで・・・夏は,いつの間にか「終わり!?」