備前で生活するようになって,まだ一年半だが,いまだ日々新鮮である.
日常の生活における新鮮さは,言葉や食生活の違いが大半である.
地理学的には,やはり,岡山平野という低地に,岡山市の中心部が展開していることである.
ベンガル・デルタは世界有数の低地で,歴史的な開発史を検討する場合,人の移動や,それに関わる技術の変容過程が重要である.しかし,日本列島における低地開発に関しての比較の視点は,備前での日常生活から考えることが出来るのではないかと,思索していた.
ベンガル・デルタの雨期は,屋敷地が水面から浮かび上がってくるような景観が特色である.しかし,この5月に訪れた砺波地方でも,下記の写真のように,「浮かび上がった家屋」の景観を目にすることができ,その開発史に思いをよせた(車窓から).
備前は,どうだろうか?