ペルーの遺跡調査

帰国して,ペルーのフィールド・ノートを,家庭での事務処理作業の合間に読み返していた.

そうすると,記憶が鮮明になる.(さいきん,人の名前がまったく覚えられないし,覚える意志もなくなったが・・・)

写真もそうだが,私は,文章も【言葉(口で発生する)】で組み立てようとするので,自己の熱い想いで書きなぐったフィールド・ノートはたいへん,貴重である.

しかし,過去の海外調査で,2回紛失しそうになった(1回目は,オーストラリア,二回目は,関空).

南米大陸がはじめてだったということもあるが,いまだ整理できないくらい,日々が,刺激的だった.海外は,どこでもそうだが,毎日は,「陶酔するような日々」で,病的になるのだろう.

嫁に言わせると「日本でもアルコールで陶酔しているらしい」.(泣).

そう思いながら,写真(添付)も見ていると,海岸部に立地する遺跡で,調査途中に現場で放置されていた遺物の写真に目がいった.日本だと,貝塚の遺物だろうが,その道の人がみたら,「豊かさ」が理解されるだろう.私も再度,驚いた.

南米の「文明」が,盛んに議論されていたが,その意味の一端が今回の初踏査で理解できたようだ.アンデスに魅せられた先生方と,院生時代,ヒマラヤ調査で同行させていただいたが,その言説もようやく納得できた.(みなさんのアンデス愛に圧倒されたというのも事実).


・・・のように,貴重な年末の時間だが,一気に家庭の立場を向上させようとして大掃除をがんばら「させられた」が,達成感はあるものの,やはり,肉体的に疲弊はする.


そう思っていても,尊敬する国内や海外の研究者から激励メールなどをいただき,ほんとうに,ありがたい,とつくづく思う.

いろいろな,構想と妄想を考えるよい時間(年末・年始)としたいが,いまだ,大掃除は集結していない.

また,次と次の論文の構想をじっくり思考したいと思っている.

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