パソコンとワタシ

長い学生時代は,マジメにお金がなかった.
バブル末期に学部学生時代を送ったというのに.

まず,【お金という野心】があれば,文学部など選択しない.

パソコンである.
院生時代も含めて,パソコンはのどが手が出るほど欲しかった.この世代なので,卒業論文はワープロだが,MacのClassicが師事している先生の研究所にあったので,その簡易さとレーザープリンターの美しさに「感動」した.

・・で,個人でも欲しかったが,結果として一万円札が10枚以上蓄積することなく,断念した.
その反動で,就職してすぐ,36回ローンでMacを購入した.京都の電気街まで買いに行ったが,「うれしかった」.
まだ,自宅のどこかに存在するだろう.

・・という意味で,インターネットも出始めの時期に院生時代をすごしたので,こういういまの環境も半信半疑である.
アナログ的に紙媒体の活字をめくる感触を,こよなく愛しているので,どうも【うさんくさい】感覚はたぶん一生ぬぐいきれないだろう.

どう考えても,ランボーの詩をネット画面で味わう気にはなれないのである.
オッサンと一蹴されれば,それまでだが,アナログとしての行為は,よりたいせつな作業過程になってくると感じている.

ただしである.

しかし,ビンボウの経験は,3000円以上の本だったら,コピーしようとする衝動を抑えるのにいまでも苦労するのである.

追伸
写真は2005年初秋といっても夏の台湾南部での大衆食堂で,食事を待ちながら,フィールド・ノートで残金を思案している場面.

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