地理考古学実習(人文地理編)」(地理学研究室):Gegr. and Archae.(2017年05月13日)

学科Webより.

http://biogeo.sakura.ne.jp/kougi/topics.cgi#545

「地理考古学実習(人文地理編)」(地理学研究室)  2017年05月13日

3回生配当の「地理考古学実習(人文地理編)」(地理学研究室:宮本先生担当)が新見市で実施されました.新見駅からの路線バスで,満奇洞への路線バスから観察される中山間地域の地理劇事象を確認し,その課題について議論しました.

【写真左】1時間強を路線バスから観察しました.
【写真中】路線バスのルートは,場所によっては対向できないほどの狭い箇所が確認されました.
【写真右】場所によっては,廃屋が確認され,中山間地域の厳しい現実を直視しました.

環境考古学と地理考古学実習:Geogr. & Archae. Training(2017年4月30日)

◇ 環境考古学やジオ・アーケオロジー「地理考古学実習」(自然地理編:地理学研究室)  2017年04月30日

(以下,岡山理科大学 生物地球学部 WEBより.一部改変.)

夏の日差しが感じされる4月28・29日,大学近郊の旭川の河原で,三回生配当科目「地理考古学実習(自然地理編)」が実施されました.地理学研究室の宮本先生が担当で,堆積層・相観察とその解釈の意義や,考古学での遺跡発掘調査における層序と遺物の関係性などを学びました.

【写真左】グループに分かれて約1m掘削しますが,これが結構たいへんで,汗だくになりながら...
【写真中】掘削後は,記載し,「あ~~でもない,こ~~でもない」と議論しながら,その解釈について検討しました.
【写真右】最後は,実験室での観察を行うため,「はぎとり」の方法を学びました.

 

・・・で,こういう実習を地理学や考古学の研究者と共同で,そして深〜く実施している日本の大学・研究機関はないと思いますね.今年度から考古地磁の畠山先生にもコンテンツを増やすべく,加わっていただきます.



大学院の選択と修士&博士 の選択:Master & Doctor Teacher(2016月5月19日)

大学院に「入院」される時には,想像外でしょうが,指導教官の所属先(本務)が,修士&博士教員かは,指導を受ける上で,大きな違いです.

 

その意味と評価を理解の上での進学をオススメいたします.

 

進路選択の時期。

大学人の日常!?:アクセス解析したら?:Access Analysis(2016年1月27日)

Facebookに日常の「しょうもない話」を移行したら,更新頻度が落ちる.

 

前職の琵琶湖博物館時代は,学芸員の「実態」を表現しようと思っていたが,大学の「先生」になると,「宮本さん,変わった?!!」みたいな声が聞こえてきたので,ちょっとくだけた話題を,と考えて,表題に.

 

ネットのアクセス解析(どこから小生をみているか?)を,確認することはできますが,多いのが,1)「琵琶湖博物館」,2)「学生さん」,4)「業界(大学)関係」,5)「事務関係」というのは定着している,かなと.国内だと.

 

・・これをどう評価したらよいのかと考えて,ネタにしようか思案中..

でも,上記を主観的に解析すると...

 

1)勤務時間中にOKなん,とか.???.移籍したいの?,みたいな...!?

2)まあまあ..............ゼミ生も?

3)2)と同じ.

4)いろいろ外部資金も入っているので...

 

なんということも,わかるネット時代.

 

いろいろ忙しい年度末です.(オチ

「自然と人間の関係性の科学としての地理学」の2016(2016年1月23日)

今こそ,(今さらながら,愚直に)

 

地理学は「自然と人間との関係性」のサイエンス」

 

・・・・であると.

 

そういう,一年にしたいと,いつのまにかの1月下旬に想う.

 

キーワード:

環境史,環境考古学,ジオ・アーケオロジー,関係性,地理学,フィールド,距離,観察,など

 

 

 

Geogr. and Archaeology: 地理・考古学の旅(2015年6月22日)

フィールド・ワークを重視した本学科では,金曜から週末は毎週のように多様な分野で実習が繰り返されます.

・・ということで,今年は地理の実習らしく,受講者のなかに鉄道好きの学生さんの提案で,団体割引を駆使した実習を行いました.

しかし,腰が痛くなった一日でした.

 

「地理・考古学実習」でローカル線の旅  2015年06月20日

3回生の実習科目「地理・考古学実習」(地理2回目,人文地理編:宮本先生担当)で,ローカル線に乗って,「備前」,「美作」,「播磨」を1日で旅しました.途中の景観からは,中山間地域や,津山の中心商店街,城下町,佐用町の災害痕跡などを観察したり,フィールドへのアプローチの仕方を学びました.
何に注目するのかも,感性や知識が問われます。
「乗り鉄?!」も満足?な,10時間の鉄道の旅。
長大なレポートが待っています。

【写真 左】1:200,000「地勢図」から旅程を把握します。
【写真 中】1両編成の姫新線は,実習生約20人で「貸し切り」
【写真 右】佐用町では,209年の洪水災害の痕跡を確認しました。

My Laboratory Member: ゼミ生の動向(2014年8月3日)

気がつけば,8月.

2014年になってから休みは多分数日.

仕事の出張なども多いが,気分はいまだ年度末か師走だが,春学期(昔の前期)が終了し,試験も終わって,「乗り切った感」で,夏の調査!と言いたいところが,論文書かないといけません.

しばらくは日本でのいろいろな仕事をこなしながら,秋以降海外と考え始める,余裕ができた.

 

今年度から4回生のゼミ生(5人:♂2,♀3)が加入し,彼ら,彼女たちは,ようやくフィールドに出始め,フィールドから学び始めるようになって,顔色が変わってきたような感じ?!

で,もうすこし安定してきたら「研究室Web」のほうに情報をながそうと画策中.

今日もオープンキャンパス.

天気はすこし回復中.

 

【写真】インド北東部(インド・ヒマラヤ)での調査風景(2011年).ヒマラヤ行きて〜!!!!

 

India

環境考古学の「周辺」(2013年6月15日)

研究者を志すようになって,遺跡の現場に頻繁に通うようになったのは大学の二回生になった頃だった.その時の遺跡現場の発掘担当者は,地理学プロパーの方で,考古学の現場で地理らしい研究を展開する意味をよくご教示いただいた.

その頃,盛んに出てきた言葉は,「マージナル=marginal=周辺や境界」という言説.

当時の考古学(日本)において「環境」を対象化することは,「環境決定論」の一言で,怪訝な顔をされたり,感情論的な批判(感情なので批判に相当しない)にさらされたりもした.

 

それから,約10年経過した.

 

考古学(日本という限定付き)が主催する,研究課題,主題などにおいて,環境と関するものがいかに多いことか!(正直,変わり身の早さに唖然する場面の多い)

環境考古学が,地理学の研究史の中で位置づけることが,正確な記述であることは論を待たない(宮本,2013).考古学(あくまで日本)にとって,地理学は「周辺」であったが,周辺から登壇した領域(環境考古学;安田(1980))の魅力を開拓し続けたい.

 

文献

安田喜憲(1980)『環境考古学事始:日本列島2万年』,NHKブックス,270p.

宮本真二(2013)地理学と環境考古学.動物考古学,30,435-442.

「しょうもないケチ」と「プロ」(2013年5月18日)

研究発表の「準備が終わらん!.」

 

【大学人,二年生】

・・・・・というか,早く準備したら問題ないのですが,ニンゲンそうはうまくいきません.二年目の大学人生活では,新しく始まる講義・実習があり,気合いを入れて講義ノートをつくったり,最新の研究動向を,専門からは,すこしはずれるが,それを把握して,ノートを作っていると,論文とは違う労力はかかりますが,はやり「大学らしい,深みある講義」を作りたいと思い,時間はかかる.

(でも,あ・・・〜〜今日も,満足感にほど遠い講義をしてしまった...といいう自己否定感にさいなまれる・・・・・のが正直で,90分後は疲弊する.).

学問のおもしろさ,と厳しさ.を感じ取ってほしいなあ,と.

 

【先生】

学会で発表することは,大学院の学生時代は「就職活動」という教えもあり,先生に鍛えられた.プロセス全体まで,深夜まで練習を含めて指導していただいたので,いまでもありがたい.

(いまでも,厳しい先生がいるのは,ありがたい.研究室に電話がかかってくると,汗が・・・).

 

【プロとして】

私は,基本的に学会は,発表するために参加する.しかし,発表をしないで,参加する人のみの方も,意外なことに多い.何でだと考えると「懇親会?!」.私には懇親するために学会に参加する発想はないが,そういう人もいるのだと.ただそいういう人が,「批判的な言説」を繰り返すのは,「アンフェア」だと思う.

 

【魅力ある領域として】

いまは,職業研究者としてプロとして生きているが,学会で発表することは,緊張感がいつもある.そのときの「まとめ」の時間を作るというのを,自己で設定していかないと,なにもしない人になる.

研究の批判ではなく,学会の組織運営とか,・・とか,・・とか,「しょうもないケチつける時間があったら,ちゃんと研究者としての仕事をしてほしい」と,厄年になった今も,年齢に関係なく,同じ研究者の「ふるまい」をみて感じる.

 

学問領域の活性化のためには,やはりプロは,上記のような,アンフェアな言説を垂れ流すよりも,当たり前の,プロらしい振る舞い・仕事が必要だと.