環境考古学と地理考古学実習:Geogr. & Archae. Training(2017年4月30日)

◇ 環境考古学やジオ・アーケオロジー「地理考古学実習」(自然地理編:地理学研究室)  2017年04月30日

(以下,岡山理科大学 生物地球学部 WEBより.一部改変.)

夏の日差しが感じされる4月28・29日,大学近郊の旭川の河原で,三回生配当科目「地理考古学実習(自然地理編)」が実施されました.地理学研究室の宮本先生が担当で,堆積層・相観察とその解釈の意義や,考古学での遺跡発掘調査における層序と遺物の関係性などを学びました.

【写真左】グループに分かれて約1m掘削しますが,これが結構たいへんで,汗だくになりながら...
【写真中】掘削後は,記載し,「あ~~でもない,こ~~でもない」と議論しながら,その解釈について検討しました.
【写真右】最後は,実験室での観察を行うため,「はぎとり」の方法を学びました.

 

・・・で,こういう実習を地理学や考古学の研究者と共同で,そして深〜く実施している日本の大学・研究機関はないと思いますね.今年度から考古地磁の畠山先生にもコンテンツを増やすべく,加わっていただきます.



【追悼(一周忌)】:河角龍典(To Dr. Tatsunori KAWASUMI):環境考古学:Environmental Archaeology(2015年4月29日)

Environmental Archaeology

河角龍典(左)&宮本真二(右)(写真:小野映介 撮影(新潟大学)).(2000年頃.滋賀県,守山市,下之郷遺跡)Environmental Archaeology (Photo by Dr. Esuke ONO, Niigata Univ. )

もう一年.でも,まだ認められない一年.

河角 龍典さん(かわすみ たつのり.享年 43才)

「河角」と一年後輩なので,20年以上呼び捨てしていた関係は変化なし.

研究者を志して約20年.

安田喜憲(1980)『環境考古学事始ー日本列島二万年ー』,NHKブックス(日本放送出版協会).

 ・・に出会って,研究者を志して,今に至った.あこがれの先生でもあり,師匠である.

 振り返るほどの過去はないが,この一冊. この著者を師匠にもち,関係していただいたさまざまな方々の影響で,研究者として生き残ってきた. しかし,地理学者との共同研究は行ったことがない.つまり,周辺(あくまで地理学に)の隣接科学の方々の共同研究でいままで生きてきた実感がある.

 さらに強調して指摘すれば,「日本」考古学は環境を対象化してこなかった(できなかった)事実が指摘できる.

 そう言った意味で,マージナルなサイエンスを,地理学者がほとんどいない日本の博物館にも所属したし,今の職場もマージナルなフィールド・サイエンスを志向する場でもある.

 【河角の話に戻ろう】

 冒頭の,20年前,写真に写った研究者(左.具体的には,一年下の後輩.筆者は右)と遺跡巡りや調査などで,いろいろ遊んだが,その彼は最近亡くなった.

 その彼と冒頭の著作を共有し,夢を語り合った.

 冒頭の「環境考古学」である. 日本考古学の,研究者はいまでこそ,環境を我が物顔で語るが,日本の「環境考古学」を,上記の地理学者が提示した事実を,研究史上で位置付け,第二世代の私達が引き継いでいなないといけない現実を目の当たりした.

 追伸

 河角とは,彼が19才の大学の入学の時から知り合って,20年以上.上記と重なる.いろいろな齟齬はあったが,酌み交わした杯は,私の人生で,君が多分いちばん多い.説明できなことは沢山あるが,..というのが言い訳で.....

「旅立ち」の季節(Graduation Thesis and Re: Start,2016年2月25日)

岡山理科大学 生物地球学部 の一期生を送り出す季節になりました.

・・と同時に,小生も大学人,4年が経過したということになります.(まだ岡山の街は新鮮ですが.)

 

世間で認識されているほど,いまの大学がヒマではありませんが,4回生の顔をみると感慨深いものがあります.

 

トシか?

 

この学部は,類例が日本ではありません.順調に成長,もしくは育っているという実感が,おべんちゃらではなく,発言を選んでいるわけではありませんが,教員の私にもあります.

 

やはり,「フィールド」はヒトを育てるのだと,実感しています.

 

それは,自然であったり,宇宙であったり,ヒトであったり・・・

 

伝統が蓄積することを,教員ができることは,見守ることだけなのか,とも感じています.そういうときに,師匠のいろいろなコトバが,思い浮かびます・・・(トシ?!)

 

追伸

「旅立ち」松山千春は,世代を感じますね.
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大学人の日常!?:アクセス解析したら?:Access Analysis(2016年1月27日)

Facebookに日常の「しょうもない話」を移行したら,更新頻度が落ちる.

 

前職の琵琶湖博物館時代は,学芸員の「実態」を表現しようと思っていたが,大学の「先生」になると,「宮本さん,変わった?!!」みたいな声が聞こえてきたので,ちょっとくだけた話題を,と考えて,表題に.

 

ネットのアクセス解析(どこから小生をみているか?)を,確認することはできますが,多いのが,1)「琵琶湖博物館」,2)「学生さん」,4)「業界(大学)関係」,5)「事務関係」というのは定着している,かなと.国内だと.

 

・・これをどう評価したらよいのかと考えて,ネタにしようか思案中..

でも,上記を主観的に解析すると...

 

1)勤務時間中にOKなん,とか.???.移籍したいの?,みたいな...!?

2)まあまあ..............ゼミ生も?

3)2)と同じ.

4)いろいろ外部資金も入っているので...

 

なんということも,わかるネット時代.

 

いろいろ忙しい年度末です.(オチ

Geogr. and Archaeology: 地理・考古学の旅(2015年6月22日)

フィールド・ワークを重視した本学科では,金曜から週末は毎週のように多様な分野で実習が繰り返されます.

・・ということで,今年は地理の実習らしく,受講者のなかに鉄道好きの学生さんの提案で,団体割引を駆使した実習を行いました.

しかし,腰が痛くなった一日でした.

 

「地理・考古学実習」でローカル線の旅  2015年06月20日

3回生の実習科目「地理・考古学実習」(地理2回目,人文地理編:宮本先生担当)で,ローカル線に乗って,「備前」,「美作」,「播磨」を1日で旅しました.途中の景観からは,中山間地域や,津山の中心商店街,城下町,佐用町の災害痕跡などを観察したり,フィールドへのアプローチの仕方を学びました.
何に注目するのかも,感性や知識が問われます。
「乗り鉄?!」も満足?な,10時間の鉄道の旅。
長大なレポートが待っています。

【写真 左】1:200,000「地勢図」から旅程を把握します。
【写真 中】1両編成の姫新線は,実習生約20人で「貸し切り」
【写真 右】佐用町では,209年の洪水災害の痕跡を確認しました。

fiscal year 2015: 新年度開始(2015年4月13日)

 

「あっ!」という間に,春休みは終了し,新入生を迎える季節なり,講義も開始された.

私自身にとっては,4年目の瀬戸内生活がだ,いまだ新鮮で,いろいろなアイデアが浮かぶ.

 

この時期は,大学の教員にとって,赴任情報が公開される時期で,「よかったね!」,「やはりね!」という感じで,収まるところに世の中うまく,という感じがする.

苦労して研究を継続してこられた知人の吉報は,自己へも照射される「何か」を感じる春である.

 

【写真】3月末の大学から撮影した岡山平野.瀬戸内のなかでも広域な面積をもつ沖積平野が見渡せた.

Ous View

already or so long a time, Facebook open?:Facebook(2014年5月13日)

強制的に始めたわけではないが,「開店」しています.

ただし,①携帯電話は嫌い,②インターネットも嫌い,③アナログ好き.なので,備忘録と化しているような?

 

ただし,研究のプロセスや,職業研究者の実態をオープンにすることは,以前から重視してきことでもあり,それなりの投資を効果を得てきたので,その延長線上という認識だ.しかし,まだこの公式webとfacebookの連動させる技術はまだないので,個々に独立して運用してゆく予定である.

 

しかし,元来,独りがすきなので,友達を多くしようとの努力はしないが,①「知らなかった情報」を容易に認識できること,②プロセスをオープンにできるツールとして,とても利便性が高いことは事実だろう.

 

この写真のように「美しくない写真」がでてきます,と.......

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Geographical Field Work in Setouchi:瀬戸内で地理の実習(2014年5月11日)

瀬戸内生活が3年目に入って,瀬戸内のよさと,そこが抱える問題を認識するようになった.

20才年下の若きフィールド・ワーカーと自転車を使った実習を行った.

学びが大きい日々で,いろいろなテーマが浮かんだ充実した日々だが,仕事が立て込んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣).

 

(以下,学科Web転載)

 

◇ 地理考古学実習(地理)【しまなみ海道】  2014年05月9・10日

 3回生の実習科目「地理考古学実習」(地理:宮本先生担当)で1泊2日の日程で,しまなみ海道の島嶼で実習を行いました.瀬戸内の地域的特色と,そこが抱える問題の一端を学ぶことができたのではないでしょうか?.あとは,筋肉痛と膨大なレポートが待っています.
【写真左】おだやかどころか「夏」の瀬戸内でした.
【写真中】自転車で60km以上の移動.フィールドワーカーに体力は大事.
【写真右】廃校を利用した宿泊施設で「合宿」して,で自炊.

Field Notebook: 野帳の「ワクワク感」(2014年4月14日)

■所属大学の宣伝をする訳ではないが,小生が地理学を学び始めた時に,配布された「フィールド・ノート」をもらった時の「ワクワク感」は,いまも研究のモチベーションになっている.

■そう,フィールド調査にでる前の,「フィールド・ノート」を準備するときの「ワクワク感」

■その「ワクワク感」を20歳も違う若者にもと思い,フィールド・ワーカーの卵たちを意識して,下記の「フィールド・ノート」を作った.

■(以下,岡山理科大学 生物地球学部Webより)

 

◇ 生物地球学科オリジナル野帳(フィールドノート)  2014年04月10日

生物地球学部 生物地球学科では,「フィールド・ワーク」を重視しています.
フィールド・ワークでは、現場で「記録」を取ることが研究を進める上で大変重要です。
しかし,フィールド・ワークは,楽しいばかりでなく,危険もともないますので,自己での危機管理が求められます.
今回,地理学研究室の宮本先生が,写真のようなオリジナル「フィールド・ノート(野帳)」を立案・製作し,
大学内のショップ(コンビニ)で販売を開始しました.
これを手にとって,日本はもとより,世界各地で研究するフィー ルド・ワーカーが誕生することを期待します.

写真左 野帳表紙
写真中 メモを取る宮本先生
写真左 裏表紙はオリジナルのフィールド・ワーク・チェックリストになっています