新年度に向けて(2013年3月29日)

・一年経ってみて,いまだ岡山生活慣れない日々ですが,バングラデシュから帰国後数日で,当地はいっそう春めいた陽気.

・したがって,大学構内の桜も,もうしばらくで満開の予感(Focus to Photo 1).

・一年前は,桜を眺めることなどない余裕なき日々でしたが,すこし大学の中と,大学周りは詳しくなり,状況が読み込めるようになった.(自宅↔大学の往復のみ!?)

・三年経たないと慣れない,ということも経験・実感として分かりますが,まだまだ岡山が新鮮な状態で,その感性でフィールドを開拓する二年目としたいと思います.

・新学部も「新鮮さ」が多々ある毎日ですが,4月からも着任される先生もおられ,より生物地球学部は,進化しつつあります.

・ようやく,落ち着き始めたのは研究室(一年前との比較が記録として,おもしろい.段ボールが ・・・.Compere with Photo 2 and 3)で,床置きの書籍はなくなった日々で,本を探す行為が格段に時短.

・また,同時に使わない資料も同時に処分しましたので,どこに何がある状態であることは極めて快適です.

・まだ,実験室の方は落ち着いていません......

 

 

・・・・・・このような新鮮な気持ちで,二期目の岡山理科大学 生物地球学部の新入生を迎えようとしています.

 

Okayama Univ. of Sci. / Mar. /2013. Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

Photo 1  Okayama Univ. of Sci. / Mar. /2013.                                      Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

Apr. /Miyamoto Labo. /2012.                                             Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

Photo 2  Miyamoto Labo. /Apr. /2012.                                Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

Mar. /Miyamoto Labo. /2013. Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

Photo 3 Miyamoto Labo. / Mar. /2013.                                             Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

 

 

岡山理大の研究力!「地理学って何?」(2012年7月13日)

いろいろなデッド(締め切り)が増加してきて,フィールド・ワークどころか,フィールドでもインド・アワーク!?な日々.

 

以下の様に,放送されたデータが,大学のWeb(以下にリンク)で公開されています.

ご協力いただきました皆様,誠にありがとうございました.

 

「仲間」からは,いろいろな反響が届き始めています(キーワードは,「映画みたい」「衝撃」「らしい」「情熱??」(番組名)」?)

※だが,私自身TVからは隔絶された生活にあり,今のはやりの言葉で説明されても,理解できてない(泣).

 

私自身,「地理学って何?」に対する明確な返答は見いだせないでいる.本厄だが,不惑!?

 

(ここからは大学のWebからのコピペ)

岡山理大研究力を,4つの研究室を通して紹介します! 動画でどうぞ!

その2「地理学って?」

自然と人間、その交わりの記憶は土の中に眠っている。フィールドワークを通じて自然と人間の関係を解き明かす宮本研究室を紹介します。

http://www.ous.ac.jp/cm/index.html

境界領域の続き:Marginal Science(2012年6月23・24日)

備前より、さらに西の中国地方で開催されているフィールドサイエンスの学会に参加し、異分野でも話せる研究者との談笑では、共通した問題を実感した。

 

方法論的な部分と、研究史を踏まえた「脱領域的な部分」については、夏締めの論文でものにしたいと思っている。

しかし、感じ入ったのは、フィールドサイエンスが内包する共通する「悩み」というものだが、それはフィールドを抜いても同じかもしれない。

 

・領域として確立されてきたが、技術的な方法論の進展による表層の第津領域。

・問い(仮説)の交差。

・問い(仮説)の中心軸の揺らぎ。

 

しかしそれは、フィールドに向かい合っている研究者だと、時間が解決してくれる「移行期的」な正確のものでもあるとも実感。

 

 

旅先でも、仕事はできるが。そういう日々が今後も続く!(右写真)

 

続いてほしくはないが、まあ、「しゃあない、なあ」、と。。。

 

このように、日常とはずれた空間を本能的に好む性格なのだろうと・・

Audience(2012年5月26日)

人前でしゃべったり,人に話を聞く機会が増えたり,いろいな締め切りがあり,大学滞在な日々が多い.

そういった状態にありながら,段ボールから各種の資料を引き出したら,写真の様な景観が「復原」された.

ある学生さんから,先生のWebを拝見しましたと言ってくれるのはいいが,「しょうもない内容」しかないので,

今後は,すこしはまともな読み物で,Webで出してゆきたい.

外国に電話する用事があるが,なかなか通じない状態があったり,携帯では通じる時間帯などがあり,変化さえも

感じる.

しかし,恩師から電話をもらったりで,約20年前に初上陸した,アフリカ大陸を空気を思い出す.

 

そういった状態な日々.

(オチと論理性,なし・・・)

学会発表(2012年4月18日)

以下の表題で学会発表を行います.

・・いろいろ詰まっています.

宮本 真二(岡山理科大・生物地球学部)※・内田 晴夫((独)農研機構・近中四農研・四国研究センター)・安藤 和雄(京都大学・東南アジア研)・ムハマッド セリム(バングラデシュ農業大・農学部)・アバニィ クマール バガバティ(ゴウハティ大・地理)・ニッタノンダ デカ(ゴウハティ大・地理)「ベンガル・デルタ中央部における約1300年前の地形環境の安定期と民族移動の関係性の検討」.第55回 歴史地理学会大会 於:新潟大学,11-13 th / May / 2012 .

岡山理科大学に着任(2012年4月1日)

本日付で,岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 地理・考古学コース 

に 准教授として着任いたしました.

 

今日,辞令交付を受けましたが,刺激的な一日でした.

(それは,慣れない場であったという意味も含み,ネクタイを締めるという行為も・・・・含むです).

 

 

キーワードは,フィールドワーク,本物の魅力・迫力,現場主義,生きる力 です.

(もちろん,私流の解釈ですが・・・).

 

私は,「フィールドに入ると,理系も文系の関係ない!」ということを大事にしています(=地理学).

 

フィールドの迫力と魅力を伝えていければと,本厄になって感じています.

 

今後とも,よろしくお願いいたします.

 

追伸

桜を感じさせない「寒い岡山」でした.

のどが「痛い」と多謝(3月14日)

・・・というのは,「花粉症」と「カラオケ」.

 

昨晩は,「いいたいことが,ナンボでもいえる,近江の異分野の環境史研究者の集まり」で,午前様.

カラオケ,何を歌ったのか記憶にないくらい,・・・・・・(泣).

(参加者は,近江限定でなく,阿蘇からも).

 

・・・・よいひととき.

 

「職業研究者」,「プロの書き手」を自覚させられる,心地よいひとときだった.

 

多謝.

関係性、再構築、統合、さらには「融合」を【編む】

気分は、梅雨空と同じように晴れない日々が、春先から継続中。

・・というのも、いろいろな原稿が「堆積」しているからで、昨晩は、夢のなかで、原稿の催促の文面をPCで考えている自己の姿があった(泣)。

 

・・・というのも、個別の事象に基づいた、自己完結型の論文ならある程度の定式があるが、今の作業は【編む】ことで、個別事象の精査よりも、編者の意図を理解してもらうための、統一性、整合性、そしてその理解に腐心している。

 

その中で、「地理学」という学の領域の研究史を省察する必要が出てくるが、ここでは、「地域研究」(あくまでフィールドという現場を重視した研究)の枠で、思索するが、定式がないことに、戸惑い、とときにはいらだちさえも感じている。

つまりは、総合科学としての地理学と教科書的に指摘されつつも、「お題目」として看過されてきた事実を目の当たりにすると、・・・・・・・・・・・・・・・(悲観的)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というキモチになる。

しかし、魅力ある領域として、他領域や、社会に対してその存在意義を提示してゆくためには、表題にような抽象度が高い、フレームワークの議論も積極的に展開しなくてはいけないという自覚をもっている。

 

・・・というような、不惑でなく、より、惑いつつある日々。

 

その中でも、研究の「厚み」を実感し、驚嘆している自分も感じている。

 

 

研究史の「迷路」と,「喜び」

ここ数日,「地域研究の意味」にこだわって,さまざまな領域の文献研究を行っている.

・・・と,このように記述すれば,聞こえはいいが,実際は,締め切りに追われた仕事の中で,文献を読み込んでいくうちに,「はまって」しまって,つぎから,つぎへと,研究史上の迷路のなかをさまよっている,というのが実際だ.

ここでは,具体的に展開しないが,1950年代初頭という,戦後(第二次世界大戦)明けの混乱期においては,敗戦国日本の規範のなかで,学問・科学の領域の再編成が行われた時期,当日の言説はメタな議論が横行し,志を感じることができる.

これから見ると,技術は進歩・進化したが,学問は??や,いまの議論は・・・???とも感じてしまう.

数年前に自分の立場性や位置に悩んだ時期に上記の研究史に触れ,刺激を受けたが,今更ながら再度その波が覆ってきている

宮本真二(2004)フィールドからの環境史−地理学からの応答−.日下雅義編『地形環境と歴史景観−自然と人間との地理学−』,古今書院,7-21.

世代論で議論することを好まないが,自己に照射してみると,今後の研究の方向性を検討する時になっているというのを実感する.

また,科学や学問を志す「次世代」の方には,「流行(はやり)」に惑わされず,上記の時期の研究史の熱き議論に触れて欲しいとも思う.

なぜなら,もう半世紀以前の言説に,私が「共感」できること自体,学問をする「喜び」でもあるからである.

 

【閑話休題】

写真は,2005年〜2008年まで通っていた南部アフリカ,ナミビア共和国のクイセブ川中流域に分布するHomeb Silt層.

左下の木の木陰が唯一の日陰で,40度を超える砂漠の日射の中,フンコロガシと格闘しながら,ガケに挑んだ.

その成果は,

Shinji MIYAMOTO (2010) Late Pleistocene Sedimentary Environment of the “Homeb Silts”Deposit, along the middle Kuiseb River in the Namib Desert, Namibia. African Study Monograph Supplementary Issue, 40, 51−66.