野外調査安全講習会: for safty fieldwork(2014年6月21日)

事後報告ですが,若きフィールド・ワーカー向けの講演を行いました.

(3時半起床で準備しましたね.)

 

(ここから)

第3回 野外調査安全講習会のご案内

生物地球学科では野外調査を安全に遂行するための
基礎知識・訓練として、救命方法と安全確保の方法を学習
します。野外調査に関連する講義や実習を受講している
学生へは是非参加するようお伝えください。

日時 : 平成24年6月13日(金) 13:15~15:30
会場 : 岡山理科大学25号館8階ホール
対象 : 岡山理科大学 学生、教職員
主催 : 生物地球学部 生物地球学科
協賛 : 岡山理科大学危機管理室

内容:
1) 生物地球学部 准教授  宮本真二
 「野外調査と安全の確保」—————30分

2) 岡山市北消防署 消防職員
「野外での救命救急の心構えと対応法」—30分
———- 休憩 15分————— 3) 実技 (岡山市北消防署 消防職員)
「止血・骨折・スズメバチ被害の応急対応—–60分

舞台を中心として、希望者が登壇し救命に関連した
応急対応法を学びます。座席の見学者は、それを見な
がら学ぶとともに、座席でもできる手技の場合は、座席
で実習します。ただし、北消防署に緊急出動の事態が
生じた場合は一部プログラムを変更することがあります。

4) 閉会挨拶 生地学科長 富岡直人

※問い合わせ先:21号館 生物地球学部生物地球学科
富岡 直人 (内線6147)

Research Fund:競争的研究資金追記(2014年5月31日)

以下の岡山理科大学を代表する研究プロジェクトに加えていただきました.

一度研究会に呼んでいただき,大いに刺激を受けました.しかし,地質学的な「古い」時代の知識に乏しく,そこの学びの必要でもあり,さらに第一級の研究群に触れる喜びも感じています.

また,自己の具体的な研究テーマも検討します.

 

しかし,今日の研究室は「猛暑」です.瀬戸内の日差しは強烈です.

 

文部科学省・私立大学戦略的基盤形成支援事業・研究拠点を形成する研究「鉱物の物理化学特性から読み取る地球,惑星の環境変遷史」,(研究代表者;岡山理科大学理学部教授:豊田 新),(共同研究者).

already or so long a time, Facebook open?:Facebook(2014年5月13日)

強制的に始めたわけではないが,「開店」しています.

ただし,①携帯電話は嫌い,②インターネットも嫌い,③アナログ好き.なので,備忘録と化しているような?

 

ただし,研究のプロセスや,職業研究者の実態をオープンにすることは,以前から重視してきことでもあり,それなりの投資を効果を得てきたので,その延長線上という認識だ.しかし,まだこの公式webとfacebookの連動させる技術はまだないので,個々に独立して運用してゆく予定である.

 

しかし,元来,独りがすきなので,友達を多くしようとの努力はしないが,①「知らなかった情報」を容易に認識できること,②プロセスをオープンにできるツールとして,とても利便性が高いことは事実だろう.

 

この写真のように「美しくない写真」がでてきます,と.......

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Geographical Field Work in Setouchi:瀬戸内で地理の実習(2014年5月11日)

瀬戸内生活が3年目に入って,瀬戸内のよさと,そこが抱える問題を認識するようになった.

20才年下の若きフィールド・ワーカーと自転車を使った実習を行った.

学びが大きい日々で,いろいろなテーマが浮かんだ充実した日々だが,仕事が立て込んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣).

 

(以下,学科Web転載)

 

◇ 地理考古学実習(地理)【しまなみ海道】  2014年05月9・10日

 3回生の実習科目「地理考古学実習」(地理:宮本先生担当)で1泊2日の日程で,しまなみ海道の島嶼で実習を行いました.瀬戸内の地域的特色と,そこが抱える問題の一端を学ぶことができたのではないでしょうか?.あとは,筋肉痛と膨大なレポートが待っています.
【写真左】おだやかどころか「夏」の瀬戸内でした.
【写真中】自転車で60km以上の移動.フィールドワーカーに体力は大事.
【写真右】廃校を利用した宿泊施設で「合宿」して,で自炊.

Field Notebook: 野帳の「ワクワク感」(2014年4月14日)

■所属大学の宣伝をする訳ではないが,小生が地理学を学び始めた時に,配布された「フィールド・ノート」をもらった時の「ワクワク感」は,いまも研究のモチベーションになっている.

■そう,フィールド調査にでる前の,「フィールド・ノート」を準備するときの「ワクワク感」

■その「ワクワク感」を20歳も違う若者にもと思い,フィールド・ワーカーの卵たちを意識して,下記の「フィールド・ノート」を作った.

■(以下,岡山理科大学 生物地球学部Webより)

 

◇ 生物地球学科オリジナル野帳(フィールドノート)  2014年04月10日

生物地球学部 生物地球学科では,「フィールド・ワーク」を重視しています.
フィールド・ワークでは、現場で「記録」を取ることが研究を進める上で大変重要です。
しかし,フィールド・ワークは,楽しいばかりでなく,危険もともないますので,自己での危機管理が求められます.
今回,地理学研究室の宮本先生が,写真のようなオリジナル「フィールド・ノート(野帳)」を立案・製作し,
大学内のショップ(コンビニ)で販売を開始しました.
これを手にとって,日本はもとより,世界各地で研究するフィー ルド・ワーカーが誕生することを期待します.

写真左 野帳表紙
写真中 メモを取る宮本先生
写真左 裏表紙はオリジナルのフィールド・ワーク・チェックリストになっています


業績追加:Essay(2014年3月17日)

以下の①雑文,②海外渡航歴を追記した.

とても完成度が上がった卒論だと思います(オベンチャラ抜きで)

 

・宮本真二(2014)2013(平成25)年度人類学専攻卒業論文集に寄せて.平成25年度岡山理科大学人類学専攻卒業論文集,岡山理科大学人類学教室,岡山理科大学.

 

 

2013(平成25)年度 人類学専攻 卒業論文集に寄せて

 

大学や学部によっては,こういった形で論文集を作らないところもあります.しかし,形になって初めてその「達成感」を感じる事ができるのでないでしょうか?

私自身,今でも研究したものを論文としてまとめ,その成果を公表する作業は,9割は「しんどい」作業で,残りの1割が上記のように,形になって公表された時に感じる達成感であることが,この仕事を選択した喜びの一つでもあります.

 

ここで,すこし昔話をさせていただきます.私が卒業した大学の卒業論文の締め切り日は,12月25日でした.つまり,クリスマス.このクリスマスを笑顔で過ごすために,何日かの徹夜を経験しましたが,提出したあと,京都でみたホワイト・クリスマスは今も青春時代の大切な思い出です.その後,同じような情景が繰り広げられ,修士論文は大学の研究室に2週間くらい泊まり込んで,富士山の朝焼けを見ながら年明けの1月7日に提出しました.さらにくどいようですが,博士論文は12月31日の豪雪となった琵琶湖畔の博物館の研究室で完成させ,コンビニまで吹雪の中,指導教官宛にメール便を送りに行きました.その後見た紅白歌合戦は今でも鮮明な記憶となっています.

このように,「しんどかった」作業も,時間が経つことでなつかしい想い出となり,達成感が自信に変わってきます.これは,どんな仕事でも同じだと思いますが,しんどいから「楽しい」とも言えるでしょう.

 

この卒業論文集は,これから続く長い人生のスタートの証に過ぎません.しかし,この達成感を大事にして,これからの長い人生を健康に留意して,楽しんでください.

2014(平成26)年2月20日

                         宮本 真二

Presentation:岡山県高校教員地理分科会講演(2014年2月19日)

昨日は,熊谷まで日帰り出張で,ブータンのフィールドに入るような感じの疲弊.

今日は下記の講演.

まだ,準備が.....

 

2013(平成25)年度 岡山県高教研地理歴史・公民部会 地理分科会

2014年2月19日(水)13:00〜  於:岡山県立一宮高校

宮本 真二(岡山理科大学)「世界と日本の土地開発の歴史」 南アジア地域(ブラマプトラ川流域)の民族移動と土地開発

 

下記に写真は,「岡山理科大学 生物地球学部」オリジナル・フィールドノート.

フィールドノート(野帳)を手にしたときの「わくわく感」を大事にしてほしい,と思い,広報委員として制作した.

私自身,一回生のときの鮮明な記憶がある.

 

Original Field note of Faculty of Faculty of Biosphere-Geosphere Science, Okayama University of Science

Original Field note of Faculty of Faculty of Biosphere-Geosphere Science, Okayama University of Science

Setouchi, Oumi and Scientist: 近江のジョッキ・ワインと職業研究者(2014年2月7日)

 いろいろに,気合いをいれないといけない作業が続いており,「今日は何曜日?,何日だっけ??」という日々が続き,今日も研究室と思ったが,なんと瀬戸内で積雪を経験することになろうとは....身動きとれません,状態だったが,早朝,トレッキングシューズをはいて,ヒマラヤを思い出しながら,30分程度で.
先週まで通っていた近江(滋賀県)では,雪を経験して,暖かい瀬戸内に「げ〜,なんちゅう,さむさや〜.はよ,かえりたいわ~!」(関西弁)状態だったので,「なんだかなあ」だったが,滋賀の知人に連絡すると,同じ状態・以上??!!
「まあ,そうですねえ」と.
岡山,寒い時期もあると指摘されますが,畿内にいたとき程じゃなく,「楽勝」です.
しかし,21号館にいると底冷えはします,...が,琵琶湖博物館のときの相部屋研究室も,空調がきかず,寒かったような・・・
この時期は,大学だと入試などの一大行事が沢山だが,研究者の動きの「うわさ」が耳に入るようになり,昨年度も記したが,「やっぱりね」,「さすがですね」,「よかったね」..ということを感じ入る.
つまり,誠実に職業研究者としての歩みを継続されている方は,「オテントサンがよくみてはる」(関西弁)と.
・・・早朝から,いくつかの懸案をメールで連絡し,リンク切れ・更新,デザインなどをすこしいじった.
【下の写真】は,先月末,近江の友人たちと懇親したワンカット.
40年生きてきて,「ジョッキのワイン」は初体験.
・・・・ワインだったのだろうか???.また近日中に・・・・・・・と.
Wine or Red Beer?. Jan. / 2014. Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

Wine or Red Beer?. Jan. / 2014. Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

University? or Universal?: 大学人な悩み?(2014年1月23日)

End ?. Jan. / 2013/ Myanmar

End ?. Jan. / 2013/ Myanmar

 ミャンマーのあの景観を想像できないくらい,なにかとあわただしい日常.

 その要因は,大学人なら共有できる先週あった「あれ」以降から,

 

 それで,小生の学部学生時代を一瞬思い出してみると,以下のキーワードが劣化する脳みそから「抽出」してきた.

 

 湾岸戦争開始,京都駅伝,コンビニ弁当など...で,しかしながら,試験を受けている自分を思い出すことが不可能であった.

 

 ・・・という意味は,いかにまじめでなかったか?!ということに関西人のオチがあるような・・・

 

 

  おべんちゃらでなく,岡山理科大学は,まじめな理系大学なので,文学部出のワタシは,気の毒に思うほどほどたくさん試験があるような気がします.

  →逆説的には,しっかりしているということです.

 

【写真解説】ミャンマーから帰国する前の空港での「儀礼」.ミャンマー・ビールは,うまい!(どこでも?.日本で飲んだことはないが.)フィールド・ワーカーなら,帰国直前の,旅の総括する一瞬としてこの瞬間の価値を共有できるだろう(飲んべえのいいわけ!?).まさに,「儀礼」.

Curator?, Research Scientist? or Researcher?: 博物館学芸員と職業研究者(2014年1月17日)

岡山理科大学 生物地球学部 は,次年度3年目となるので,専門性ある教育コンテンツが増加する.その中での議論をふまえ,以下のようなメモをバージョーンアップしてゆき,次世代の参考としたい.(・・というほど,偉そうなものでもないですが・・・)

大学に移って,2年目になり,博物館との関係などについて,聞かれることが増えてきたので,以下に順次まとめる.

 

 1.どうしたら博物館の学芸員になれますか?

・博物館勤務時代は,どうしたら学芸員になれるのですか?,という問いであったが,以下のように返答していた.

・論文を書いて,研究業績を蓄積すること.

→研究職でない博物館はこのような返答ではないと思うが,研究することが認知されている博物館では【真実】である.

→琵琶湖博物館は,学芸員=Curatorではなく,Research Scientistとしたことに,志がある.その意味は深い.

→私自身積極的に学芸員を目指したのではなく,結果としての職業選択であった.

→しかし,考古少年で,学芸員という職種の存在は,小学校から知っていた.

 

2.どうして博物館から大学に移ったのですか?

・研究者として職場を移ることは,プロの世界の常識.

→とむかしから思っていたし,恩師,先輩,後輩もそうであった.

→博物館から移動しないという選択肢はなかった.研究の進展具合や,業績の蓄積具合によって職場を移すことは本人のみならず,元の職場にも寄与できる.

・移れない人には,それなり理由がある.

→事実なので,誤解も何もないが,サッカーや野球という,プロの世界と同じ.

→日本のワークスタイルの変化という環境変化ももちろんある.

・多様な条件で,恵まれていること.

→少なくとも,先の職場では,大学から博物館へと職場を移した人はいない,という事実がこれを端的に表現しているだろう.

・博物館であろうが,大学であろうが研究の「らしさ」の違いはあるが,研究することは同じである.

→したがって,研究を博物館で思考する場合は,その職員の業績評価がより積極的になされることが,経験として今の博物館に強く求められ,それは専門性を高める行為にでもある.

 

3.今後,学芸員(博物館)を目指す人へ

・研究ができること

→研究条件が博物館が悪いとは,労働条件云々の議論は,研究ができること(業績の蓄積)の上に成立する議論であり,継続的な研究論文が蓄積できる能力が第一条件である.

→研究は「超個人的行為」(by 川那部浩哉(元 琵琶湖博物館・館長)であるが,他の多種多様な仕事と同じである.

→「超個人的行為」であることは,精神的な自立が必要である.

・流動的であること

→研究はエキサイティングな世界で,「個人」の評価が問われる世界である.その個人の評価を組織として構築する必要がある.公的機関にありがちな,方便がまかり通っている場面が多いように?というのは,言い過ぎではないと思う.

・趣味と博物館

→博物館は研究が必要である.

→研究は趣味ではない.仕事である.仕事である以上結果が求められることは,他の仕事と同じである.

・学芸員の仕事

→上記した研究以外の仕事は「雑芸員」と称されるように多様だと反論されるが,両者を経験した私にとって,大学も多様であり,私には方便にしか聞こえない.プロである世界の緊張感がよい成果をい生むのは,職業研究者という業種に限定的な議論ではない.

 

4.そのほか

上記に関わるこれまでの議論は,

宮本真二(1997)博物館における自然地理学の役割.立命館地理学,9,77-81.

宮本真二(2010)博物館と地理学.地理55(10),12−19.

宮本真二(2011)インタビュー博物館の地理学者10 滋賀県立琵琶湖博物館 宮本真二さん.地理,56(9),古今書院:90-91.

にもある.