以下の報告を追記しました.
宮本真二(2018)「〈琵琶湖の地形と歴史〉地形」.琵琶湖ハンドブック編集委員会編「琵琶湖ハンドブック(三訂版)」,滋賀県環境政策課,112−113.
以下の報告を追記しました.
宮本真二(2018)「〈琵琶湖の地形と歴史〉地形」.琵琶湖ハンドブック編集委員会編「琵琶湖ハンドブック(三訂版)」,滋賀県環境政策課,112−113.
河角龍典(左)&宮本真二(右)(写真:小野映介 撮影(新潟大学)).(2000年頃.滋賀県,守山市,下之郷遺跡)Environmental Archaeology (Photo by Dr. Esuke ONO, Niigata Univ. )
もう一年.でも,まだ認められない一年.
河角 龍典さん(かわすみ たつのり.享年 43才)
「河角」と一年後輩なので,20年以上呼び捨てしていた関係は変化なし.
研究者を志して約20年.
安田喜憲(1980)『環境考古学事始ー日本列島二万年ー』,NHKブックス(日本放送出版協会).
・・に出会って,研究者を志して,今に至った.あこがれの先生でもあり,師匠である.
振り返るほどの過去はないが,この一冊. この著者を師匠にもち,関係していただいたさまざまな方々の影響で,研究者として生き残ってきた. しかし,地理学者との共同研究は行ったことがない.つまり,周辺(あくまで地理学に)の隣接科学の方々の共同研究でいままで生きてきた実感がある.
さらに強調して指摘すれば,「日本」考古学は環境を対象化してこなかった(できなかった)事実が指摘できる.
そう言った意味で,マージナルなサイエンスを,地理学者がほとんどいない日本の博物館にも所属したし,今の職場もマージナルなフィールド・サイエンスを志向する場でもある.
【河角の話に戻ろう】
冒頭の,20年前,写真に写った研究者(左.具体的には,一年下の後輩.筆者は右)と遺跡巡りや調査などで,いろいろ遊んだが,その彼は最近亡くなった.
その彼と冒頭の著作を共有し,夢を語り合った.
冒頭の「環境考古学」である. 日本考古学の,研究者はいまでこそ,環境を我が物顔で語るが,日本の「環境考古学」を,上記の地理学者が提示した事実を,研究史上で位置付け,第二世代の私達が引き継いでいなないといけない現実を目の当たりした.
追伸
河角とは,彼が19才の大学の入学の時から知り合って,20年以上.上記と重なる.いろいろな齟齬はあったが,酌み交わした杯は,私の人生で,君が多分いちばん多い.説明できなことは沢山あるが,..というのが言い訳で.....
以下の商業誌・報告書?が公表されたので,追加した.
ネットにおいても公表予定らしい.
宮本真二(2012)「〈琵琶湖の地形と歴史〉地形」.琵琶湖ハンドブック編集委員会編「琵琶湖ハンドブック(改訂版)」,滋賀県環境政策課,106−107.
しかし,
・奥付は,3月末で今頃公表,それも先の所属・肩書きで・・・,
・・・昨年度の仕事の処理がまた継続・・・・・・(^u^;) ハアというキモチ.
・・・あれほど,確認したのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・この経緯も公表しようかと・・・・・・
私の拙論はのぞいて、標記の一冊が刊行されたよう(まだ手元になく、チラシが先行して届いた)ですので、ご案内いたします。
やはり、琵琶湖周辺地域は、「環境史研究」の先端的な場であることを自覚しました。 ちなみに、私の原稿の著者校正時、初校はヒマラヤ山中の3800mのテントの中で、再校は、バングラデシュのジャムナ川の船上で、デジカメで原稿を作成し、アクセスポイントに注意しながら、メールで返信するという、「離れ業」で、内容より、そちらのプロセスが想い出深い作品となりました。 (ここから、岩田書院のWebより転載) 水野 章二 編 2011年5月刊 |
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本書は2006年度から4年間、滋賀県に拠点を置く滋賀県県立大学・滋賀県立琵琶湖博物館・滋賀大学3機関の環境史に関心を持つ研究者が、科学研究費補助金を得て、共同で進めた「琵琶湖の歴史的環境と人間の関わりに関する総合的研究」の成果をまとめたものである。 文献史学・考古学・地理学・民俗学などの研究者が、琵琶湖というフィールドを対象に、そこで展開された人と自然の関係を考察し、新しい環境史研究の構築をめざした。 共同研究のなかでは文献史料や地籍図などの調査・収集も進めたが、最も力点を置いたのは、琵琶湖集水域の古代・中世集落遺跡を、刊行された発掘調査報告書 から拾い出し、それを集成する作業であり、その成果が添付CDの資料である。なお湖東地域については、整理内容を旧市町単位に文章・グラフにまとめた。 |
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【主要目次】 | ||
序章 | 琵琶湖の歴史的環境と人間 | 水野 章二 |
第1章 | 遺跡の立地環境解析からみた琵琶湖周辺の環境史 | 宮本 真二 |
第2章 | 近江の古代・中世集落遺跡−栗太郡の分析を中心に− | 志賀 崇 草間正彦 |
コラム | 湖東地域の古代・中世集落遺跡 | 水野 章二 |
第3章 | 近江国河上荘の湖岸と後山 | 水野 章二 |
第4章 | 中世前期の堅田漁撈 −『賀茂社諸国神戸記』所収堅田史料の紹介− |
橋本 道範 |
第5章 | 安土城築城期における大中の湖の湖沼環境変化 | 古関 大樹 |
第6章 | 近世の琵琶湖岸村落と幕藩領主 −高島郡針江村の水辺の土地支配− |
東 幸代 |
コラム | 中世奥嶋の環境と土地利用 | 杉浦 周子 |
第7章 | 琵琶湖岸における逆水灌漑 | 市川 秀之 |
第8章 | 琵琶湖岸村落の「文化的景観」の全体構造 −滋賀県高島市針江地区の「里湖」と「里川」− |
佐野 静代 |
コラム | 琵琶湖岸の生業と景観 −「近江八幡の水郷」の現状と課題− |
塚本 礼仁 |
付録CD | 近江の古代・中世集落遺跡集成 | 志賀 崇 草間正彦 |
湖東地域の古代・中世集落遺跡 | 国分 政子 |