師走と業績補足

シュトルガート、バングラデシュ師走で、なんともあわただしい。

年末・年始仕事と、そうでないものを区別しながら作業する。

 

新聞などの連載記事について、業績を補足した。

今年度中に、あと2回ほど掲載される予定。

内容はともかく、高校生のとき、

学校の管理教育の弊害などを記述した投稿で、図書券を集めていたので、こういう文章はすぐ書ける。

 

右の写真は、バングラデシュ、ダッカのシュトルガット。ハティアへのランチから。

すごい活気!

ダッカにて,地域研究を考える

昨晩,ベンガル湾岸のクワカタから,10時間かけてダッカにもどり,早速,メールの確認し,日本での仕事の調整や帰国準備.(「早速」というのが,いかにも,ネットに支配されているようで,なさけない).

今回の旅は,本当に出国前は,バタバタだったが,得るものは,大きかった.以下にようやくできる.

1)地域研究のありかた.

2)コースタル研究の方向性

3)貢献の意味

1)に関しては,今回のプロジェクトの目的は,各国の研究者,地域住民,NGO,NPO関係者と「ネットワーク」構築である(下記プロジェクト).

日本という海に隔絶された国にいると,実感を伴わないが,国境を接する南アジア,東南アジアの国々では,さまざまな国の思惑が絡み,「ネットワーク」は構築されていない.

そういった現状を,災害と環境問題をキーワードに,ヒトと人の関係を構築しようというものだ.

結論からいうと,これは成功しつつあると実感した.

既存の海外研究では,海外の研究者をカウンターパートにして,情報を引き出すことを重視した海外研究がおこなわれていたが,今後はそおういったプロジェクトの動かし方は許容されないと実感した.

それは,3)に関することと関係するが,貢献の意味を再評価すべき段階にきているということだと思う.

ヒトと人のつながりは,世代を超える.

そう実感できる旅立った.

・文部科学省科学研究費補助金,基盤研究A(海外)「ベンガル湾縁辺における自然災害との共生を目指した在地ネットワーク型国際共同研究」,(研究代表者;京都大学東南アジア研究所准教授:安藤和雄)

・文部科学省科学研究費補助金,若手研究B「アジア・モンスーン地域における民族移動に伴う「土地開発史」の再検討」,(研究代表者;滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員:宮本真二)

2)に関しては,ベンガル低地の奥深さを実感した旅立った.

これまでも,「流域」を意識して,ヒマラヤ(ネパール,ブータン,インド北東部,アッサム,バングラデシュ,ミャンマー,ラオス)を歩いてきたが,プラマプトラ川流域を自覚できる旅立った.

抽象度を上げて表現すると「生きているプラマプトラ河」によって流域が「つながっている」ことを実感できる旅立った.

何より,バングラデシュの人々の誠実さや,陽気でプロ意識の強い,日本側研究者との議論は,忘れることができない,財産とさった.

・・・・というように,いまだ消化できないことで,【知恵熱】が続きそうである.

ダッカの安宿の早朝.