卒業論文タイトル:Graduation Thesis, Lab. of Geography(2015年2月22日)

こちらに赴任して3年になりますが,新生「生物地球学部」の卒論生はまだおくり出していませんが,先輩筋にあたる「総合情報学部 生物地球システム学科 15期生」5名のを研究室に受け入れ、以下のタイトルで無事論文を提出したようです(「ようです」というのは,まだ出先という意味です).

「岡山理科大学 生物地球学部 地理学研究室(宮本ゼミ)」
第1期生 卒業論文タイトル
(岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 15期生)

・井上 朋子 『旭川下流域における河川堆積物の特徴』
・今村 香穂『尾道の神社立地の特徴に関する研究』
・笠井 秀紀 『東紀州地域における安産・子育にまつわる信仰浸透につい
て』
・佐藤 秀香 『備中杜氏の酒造酒の味覚と地質との関係』
・吉本 一樹 『兵庫県西宮市の酒造用水宮水と地下水保全について』

業績追加:Essay(2014年3月17日)

以下の①雑文,②海外渡航歴を追記した.

とても完成度が上がった卒論だと思います(オベンチャラ抜きで)

 

・宮本真二(2014)2013(平成25)年度人類学専攻卒業論文集に寄せて.平成25年度岡山理科大学人類学専攻卒業論文集,岡山理科大学人類学教室,岡山理科大学.

 

 

2013(平成25)年度 人類学専攻 卒業論文集に寄せて

 

大学や学部によっては,こういった形で論文集を作らないところもあります.しかし,形になって初めてその「達成感」を感じる事ができるのでないでしょうか?

私自身,今でも研究したものを論文としてまとめ,その成果を公表する作業は,9割は「しんどい」作業で,残りの1割が上記のように,形になって公表された時に感じる達成感であることが,この仕事を選択した喜びの一つでもあります.

 

ここで,すこし昔話をさせていただきます.私が卒業した大学の卒業論文の締め切り日は,12月25日でした.つまり,クリスマス.このクリスマスを笑顔で過ごすために,何日かの徹夜を経験しましたが,提出したあと,京都でみたホワイト・クリスマスは今も青春時代の大切な思い出です.その後,同じような情景が繰り広げられ,修士論文は大学の研究室に2週間くらい泊まり込んで,富士山の朝焼けを見ながら年明けの1月7日に提出しました.さらにくどいようですが,博士論文は12月31日の豪雪となった琵琶湖畔の博物館の研究室で完成させ,コンビニまで吹雪の中,指導教官宛にメール便を送りに行きました.その後見た紅白歌合戦は今でも鮮明な記憶となっています.

このように,「しんどかった」作業も,時間が経つことでなつかしい想い出となり,達成感が自信に変わってきます.これは,どんな仕事でも同じだと思いますが,しんどいから「楽しい」とも言えるでしょう.

 

この卒業論文集は,これから続く長い人生のスタートの証に過ぎません.しかし,この達成感を大事にして,これからの長い人生を健康に留意して,楽しんでください.

2014(平成26)年2月20日

                         宮本 真二