“Barnstormer as Field Worker ?”:旅芸人としてのフィールド・ワーカー(2014年5月18日)

 Barnstormer=旅芸人が,言葉として正確がどうかは別として,昨晩,首都から,長崎に移動する最終便のフライトで,目をつむりながら考えていた.

 

「フィールド・ワーカーが,フィールドに出なかったら,「職務怠慢?!」じゃないか?,...と(苦笑)」

 

 

それは,「フィールドで課題を発見・見いだす」ということの重さである.(どこかのTVじゃないが)

正直,地理学からフィールド・ワークを排除したら,「何が残るネン?」...と.40を過ぎて考えている.

それは,他のフィールド・サイエンスである考古学や,文化人類学,地質学もそうだし,境界領域である地理学を評価する立場からも..

しかし,この言説は「当然」で「簡単」と指摘されるだろうが,「簡単なことこそ,難しい」,,というのは「三つ子の魂論」に置きかえることが可能かもしれないと,感じてもいる.

 

 

そう考えてみて,最近の自己の生活は,「行ったり来たり」で,まさに,”Barnstormer as Field Worker”で,下の写真のように旅先での仕事の日常!?.で,旅ではなく,旅が「日常」である.

 

まさに,芸はないが,旅芸人.

 

 

 

まだ,明日のプレゼン準備「終わりません!?けど?????..」

 

・・・・なんて,考えない生活は,日々精進.

 

写真左【二代目大型リモワが初出動.歴史の蓄積開始.一代目は,現役引退状態で,研究室に話のネタになって,隠居状態】

写真右【研究者,フィールド・ワーカーの旅先の日常.でも,眠り,休みたい....実際,休みないし....?】

 

hotelworker second

 

研究助成採択通知(2013年6月6日)

申請していました下記の研究が採択されたとの通知を受けました.

瀬戸内の研究を本格化させたいと思います.

 

公益財団法人 八雲環境科学振興財団  環境研究助成(一般研究)「瀬戸内臨海平野に記録された災害履歴と遺跡の立地環境の解析」,(研究代表者;岡山理科大学 生物地球学部・准教授:宮本真二),(研究代表者).

過去17年間で9回発表の歴史地理学会(2013年5月19日)

1996年徳島(山城),1998年東京(近江),1999年京都(山城),2000年島原(近江),2002和歌山(動物遺体),2007年東京(ヒマラヤ),2010年高崎(ヒマラヤ),2012年新潟(ベンガル),2013年砺波(近江).

でオーラル発表.( )は対象地域かネタ.

 

歴史地理学会という小さな学会に初めて参加したのは,1993年の愛知大学で,東京での大学院生一年目だった.

学生時代,お金に困窮していたので,東海道線を乗り継ぎながら,友人の家に泊めてもらうことを約束して参加した.ちょうど,Jリーグ(サッカー)の開幕戦が行われていて,世は熱狂していたが,私は院生時代の迷い

のさなかで,長時間の道中は,夏のアフリカ調査準備のためフランス語のテキストとテープレコーダーを聴きながら,悶々として参加した.

 

学部時代の先生の発表を聞くためだったが,「宮本!.発表をしないで参加したら,ちゃんと質問しないといけない」(→懇親で学会に参加するのではなく,研究発表しろ!と).「泥臭いテーマなので,決して流行るテーマではないが,この学会でもちゃんと発表するように」と,美しくない大学キャンパスで,芝生に座りながら指摘された.(その後,豊橋駅前で立てないくらい,お酒をごちそういただいたが,覚えていない).

 

ただ,この学会の大会は,地方で開催されるため,学生時代は旅費をどうしても捻出することができず,一度も発表できなかった.その代わり,毎年春の大会で開催される日本地理学会は,連続して発表していた.

 

このような,経緯があった訳ではないが,職を得てからは,地方で開催されるこの大会は,地理屋として楽しみな大会となり,冒頭のように,過去17年で,9回の発表.(イチロー以上の打率!)

 

今日,発表を終えて,帰りながら,「私が一番の発表回数じゃないの?!」(内容は別として)と感じ入って,普段振り返ることのない過去をこのWebで調べた.一時期,他学会での発表に集中していた時期もあるが,いろいろな想い出が発表をしたからこそ,鮮明に思い出せる.また,自己の到達点も考えさせられた.

 

まだまだ,振り返るような年齢でもないが,若いときの志を省察する瞬間をもつことも,たまには大事だと痛感できたことも,今回の収穫だった.

また,17年もたつと,全く発表しなくなった人もいて,「変遷」を感じ入る.

【事後報告:業績追加】岡山理科大学・生地談話会(2012年5月10日)

バタバタしていて,標記の件(昨日)アップするのを忘却していた・・・・(以下)

・博物館時代からもそうだが,多様な年齢層を対象に,概論から専門領域まで「分かちやすく」話すことの難しさを再確認.

以下,

http://biogeo.sakura.ne.jp/danwa/topics.cgi

 

より転載.

 

生地談話会

最新の研究成果を披露したり,フィールド調査の報告をしたり,あるいは長年のアイデアを披露したりと,自由な雰囲気での

サイエンスの交流会を,学科の非公式行事としておよそ月1-2回のペースで行っています。

話題提供は,学内外の研究者・院生・学生などいろいろな方がボランティアでされてきました。学部学生や院生を中心とする

参加者によって,毎回楽しく自由な雰囲気での質問や議論に,つい時間を忘れそうになります。

通常は木曜日の16時40分から18時まで,21号館1階会議室で行っています。学内外のどなたでもご自由に参加してください。


開催日時:2012年05月09日

第78回生地談話会のご案内

下記の通り、第78回生地談話会を開催致します。今回の演者は、生地学部に新たに来られた宮本さんです。“地理学”という分野に

ついて、ご自身の研究と合わせてご紹介いただく予定です。演題:「地形環境変化と遺跡立地,土地開発史に関する地理学的研究」

 

演者: 宮本 真二(岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科)さん

 

新入生の方にも分かりやすくお話していただけると思いますので、お気軽にご来場下さい。

日時:2012年5月9日(水)16:40~18:00
場所:21号館1階 会議室

 

概要:これまで発表者は地理学の立場から,短期間に発生した環境変動イベントと,人間活動との対応関係の変化に関心をもって,

フィールド調査を続けてきました.

本発表では,日本列島の平野に埋没する遺跡の立地環境の検討や,アジアやアフリカ地域を対象とした土地開発史研究の事例報告な

どから,「自然と人間の対応関係の歴史的な変化」について考えたいと思います.