地域を理解・説明する方法と視点

異分野,もしくは隣接の領域の研究者(あくまで,

地理学の私からみた)と一緒に研究をしていただけるようになって,表題のような学部の2回生から3回生くらいのときに考えたようなことを,いま,再び勉強している.

・・というより,もNew Geography後の変革の影響をもろに受けた私たちの世代は,「科学として地理学」の重要性が教育ベースでも盛んに指摘されていた(と思う).

しかし,他の領域(フィールド・サイエンス)の見方を学ぶにつれて,地理学の独自性や,その方法論の存続基盤の「危うさ」を自己に置き換えて考えるようになった.

もちろん,いまの職場もじゅうぶん異分野の集合体なのだが,フィールド・サイエンス=野外科学という土台のなかで,地域をみてゆく時に,逆に,「地理学的」なものに関して説明も専門性も求められているように感じる.

このような,自己の流れのなかで,いま,勉強しているのは,「地誌」である.(正直に告白すれば,サイエンスとしての地理学に興味があり,マジメに勉強していなかったのだが...).

「・・・学」という,名前での新しさを強調する時代ではないが,「地誌」にかかわる熱き先輩達の「告白」に関する文字列を追って行くと,考えさせられるのだ.

とくに,衰退や危機をあおる世代(運動世代)下の,私たちの視角と,そろそろちゃんと考え,アピールしないといけないと考えるようになったことも事実だろう.

・・・トシだろうか..

 

【写真】写真は,カルカッタ(現:インド,西ベンガルの州都)のIndian Museum. サダルストリートのシーク教徒がこまめに切り盛りする,定食を食べてかた,ここに立ち寄ることは,厚みが感じられで,落ち着く空間でもある.