研究業績の評価

ウメサオ・タダオ展以来、学生時代以来の梅棹忠夫への関心が再度高まったことで、彼の業績にあたっている。

そのようななか、

梅棹忠夫(1989):研究業績の評価について.民博通信,46,10ー20頁.

を読んだ。

当時は、まだ大学も独立法人化される前で、研究者の業績評価の「ひょ」もでてこない世であったであろうが、今、読んでも斬新である。(ちなみに、私の学部入学時(高校卒業年)が刊行年)

評価基準のおいては当然のように賛否はあると思うが、全体からは【研究者の矜持】が感じられる。

 

・・・・再読すべき人と組織は多いだろうと、感じている。

熱帯生態学会と,ブータンと,照葉樹林

共同研究者の安藤和雄(京都大学・東南アジア研究所)さんから,昨年11月のブータン調査をもとにした学会発表を行うという連絡を頂きました.大西伸弘(京都学園大学)さんとも連名発表.

安藤和雄・宮本真二・大西伸弘:「東ブータンのBrokpaとMonpaに関する調査ノート-アルナーチャルプラデシュとの比較の視点からー」.第21回熱帯生態学会,琉球大学,2011年5月28・29日.

私はこの学会員ではないのですが,かつて大学院生だったときに当学会のシンポジウムにて連名発表者となり,その内容の一部が公表されています.

岩田修二・宮本真二(1996):ヒマラヤにおける環境利用の歴史的変遷.TROPICS(日本熱帯生態学会誌),5,243-262.

成果の内容は公表された時点(私の手を離れた)で,「忘却の彼方」ですが,その時の懇親会で,梅棹忠夫さんがおられたこと,さらに「照葉樹林」という日本酒がだされていたことは鮮明に覚えています.

ただし,梅棹忠夫さんは「あこがれ」の方で,近寄りがたく,お話しもできませんでした.

また,学生時代は交通費の捻出にも苦労していましたので,シンポジウムは午後なのに,深夜バスで早朝のの京都に到着し,みんぱくの玄関前で,熱い最中,時間をつぶしていたことも,内容に関係なく覚えています.