境界領域の続き:Marginal Science(2012年6月23・24日)

備前より、さらに西の中国地方で開催されているフィールドサイエンスの学会に参加し、異分野でも話せる研究者との談笑では、共通した問題を実感した。

 

方法論的な部分と、研究史を踏まえた「脱領域的な部分」については、夏締めの論文でものにしたいと思っている。

しかし、感じ入ったのは、フィールドサイエンスが内包する共通する「悩み」というものだが、それはフィールドを抜いても同じかもしれない。

 

・領域として確立されてきたが、技術的な方法論の進展による表層の第津領域。

・問い(仮説)の交差。

・問い(仮説)の中心軸の揺らぎ。

 

しかしそれは、フィールドに向かい合っている研究者だと、時間が解決してくれる「移行期的」な正確のものでもあるとも実感。

 

 

旅先でも、仕事はできるが。そういう日々が今後も続く!(右写真)

 

続いてほしくはないが、まあ、「しゃあない、なあ」、と。。。

 

このように、日常とはずれた空間を本能的に好む性格なのだろうと・・

関係性、再構築、統合、さらには「融合」を【編む】

気分は、梅雨空と同じように晴れない日々が、春先から継続中。

・・というのも、いろいろな原稿が「堆積」しているからで、昨晩は、夢のなかで、原稿の催促の文面をPCで考えている自己の姿があった(泣)。

 

・・・というのも、個別の事象に基づいた、自己完結型の論文ならある程度の定式があるが、今の作業は【編む】ことで、個別事象の精査よりも、編者の意図を理解してもらうための、統一性、整合性、そしてその理解に腐心している。

 

その中で、「地理学」という学の領域の研究史を省察する必要が出てくるが、ここでは、「地域研究」(あくまでフィールドという現場を重視した研究)の枠で、思索するが、定式がないことに、戸惑い、とときにはいらだちさえも感じている。

つまりは、総合科学としての地理学と教科書的に指摘されつつも、「お題目」として看過されてきた事実を目の当たりにすると、・・・・・・・・・・・・・・・(悲観的)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というキモチになる。

しかし、魅力ある領域として、他領域や、社会に対してその存在意義を提示してゆくためには、表題にような抽象度が高い、フレームワークの議論も積極的に展開しなくてはいけないという自覚をもっている。

 

・・・というような、不惑でなく、より、惑いつつある日々。

 

その中でも、研究の「厚み」を実感し、驚嘆している自分も感じている。

 

 

健康第一と東京外国語大学共同研究「融合」

Photo by Yasuko Ishimoto at Arunachal Pladesh, India, Sep. 2010

 

写真から始まるこの日のブログ.

(この写真も,小生のお気に入り.撮影は,京都大学大学院医学研究科院生・石本恭子さん撮影.場所は,インド,アルナーチャル・プラデーシュ州)

 

この感性も刺激的.

 

・・・で.

 

今日は,一つまた(また)だが,乗りきった感慨に浸っていたら,信頼する仲間のアフリカ研究者が,調査の帰国後,入院の報で,研究会に参加できないの報が......

 

大事でなければという思いと,それよりも,彼女の「無念さ」を深夜に思って,ちゃんとした発表をしないと,と改めて思う.

その内容は,下記の通り.明日,準備します.

今日,重いパソコンをバイクにのデイバックに抱えて帰宅した.

 

    2010年度第4回「社会開発分野におけるフィールドワークの技術的融合を目指して」
    共同利用・共同研究課題研究会の開催について



1.  日時    2011年2月27日(日) 14:00~19:000
            2011年2月28日(月) 9:00~13:00

2.  場所    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
            3階小会議室(302室)(東京都府中市朝日町3-11-1)

3.  内容    2月27日(日)
             1)金子聡(長崎大学)
             「地域でのデータ収集ツールとしてのHDSS(人口登録・動態追跡調査システム)」
             2)佐藤廉也(AA研共同研究員、九州大学)
             「森棲みの生涯:ライフヒストリー調査からみた焼畑民の成長・結婚・出生力」
             3)討論

            2月28日(月)
             1)宮本真二(AA研共同研究員、滋賀県立琵琶湖博物館)
             「地理「屋」は,フィールドで何をみているか?」
             2)増田研(AA研共同研究員、長崎大学)
             「本年度の総括と、来年度の予定について」

インド・ヒマラヤからの帰路で,バンコクの空港

バンコクまで戻ってきて,メールが読める環境になり,膨大な・・・.

で,もうじきJAPAN.

今回の高所での少数民族のみなさんに協力いただく,医療キャンプと,現地との協力者のみなさんとの研究発表は,大成功だったと思う.

医学を中心とする共同研究にかんして,「オチ」「おとしどころ」「新しい方法論」について,深い議論ができた.

したがって,「異分野との共同研究」は,やはり,楽しいし,学ぶべきところばかりである.

ただし,テンションを上げていたので,・・・,少々,疲弊している・・・・・・・が.

日本の予定は,考えないように,といいつつ,明後日も出張で研究発表が・・・・・・・・・・・・・・・・・・(JAPAN)

旅情など,まったくない・・・・・・.