滋賀県立琵琶湖博物館を辞するにあたって (2012年3月31日)

本日付で,標記の職場を退職し,明日からは岡山県の大学に勤務します.

10年以上勤務しましたので,いろいろ感じ入ることはあります.

いま思い浮かぶことは以下です.

 

1)琵琶湖博物館の内定通知をもらったとき,深夜になぜか涙があふれたこと.

(大学院生時代は,経済的にも精神的にもしんどかったことが多々)

2)近江は,やはり「水辺」(=エコトーン)であること.

(環境史研究)

3)近江は,やはり,「深い」こと.

(歴史性)

 

しかし,私の今にとっては,感慨深いというよりも,次のステージ(展開)が始まったという認識.その理由は,

 

1)研究という仕事の面では,今後も近江の環境史研究の面々との仕事は継続するし,フィールド調査や大学の非常勤の

仕事,大学人として琵琶湖博物館にかかわることも継続,近江で知り合ったプロの仕事人とも仕事は継続.

2)研究者として職場を移す(せる)ことも評価基準(=移せるような研究業績を残す=市場価値の維持)という自覚.

 

・・であることは,先生たちの教えであったからで,「第二幕」という期待感が大きい.

 

明日からは、博物館人から大学人です.

気負いすぎることなく,「フィールド・ワーカー」として,地道(=地を這うフィールド・ワーク)に地理学からの地域研究を蓄積

してゆきたい,と思います.

最後に,

 

琵琶湖博物館は,ほんとうに,刺激的な博物館です.