年末に近所を散策していると,つつましい発見があった.
読図をしたり,実習先を検討するときにその存在は知っていたが,家から歩いて5分程度のところの古墳.
立派な横穴式石室をもつもので,「東原八幡宮古墳」と命名されているようだ.
これまで住んできた,畿内や関東とは様相がことなる遺跡を目のあたりにする機会が多く,まだ新鮮な驚きだが,
研究の素材とする時のアイデアも,また,こういった実検によって浮かんでくるものだと,感じ入る.
とくに,備前には「渡来系」を実感する遺跡が多く,それは立派なものが多い.
近所には宅地開発によって,群集墳が検出されているが,これは公園になっていて,歴史を感じさせる趣はない.
しかし,大学への徒歩での山越え通勤ルートも古墳群を通過し,これまた贅沢!?なルートである.
過ごすことによって,すこしづつ違いを感じ,地理らしくなってきた.