【職業研究者論】と業績追加(2月29日)

ミャンマーで発表したペーパーについて,英語の履歴に追記した.

※発表は秘湯用で,大事だが,「論文」が最上に,大事だ.

 

もう,繰り返しこのWebでも指摘しているが,「職業研究者」にとっての評価基準の第一番目は,【論文】でしかない.

いろいろ「論文至上主義」とか「研究至上主義」とかで批判されるが,論文として「まとめる」行為は,とても大変である.

(この行為の実態についての議論がなく,教育してない・・・という議論は乱暴だろう).

 

サイエンスの評価が揺らいでいる時勢などで,「書かない人」で「イベントで,【目立つ研究者「もどき」の人】にも,曖昧で一時的な評価要素が与えられようとしているが,私は,断固反対である.

 

「フワフアした議論」は???と.

 

研究者に限らず,「結果を残さないこと」は評価の対象にならない.

 

研究者の場合,は「論文」が一番大事で,最も,労力を投資するし,その結果は,貢献へと展開する.

 

 

【閑話休題】

 

・・・と,いつも思っているが,研究という行為も「しんどい」.

今も,机上で半分睡眠中だが,仕事しているのが実態だ.

 

 

(自宅労働中???????で,認定されるの???)

 

無性に,眠い.....

 

移動しながら「感心」(2月26日)

「休日」のはずなのだが,1)移動,2)事務仕事,3)調べもの.で休日感はまったくない.(毎年,この時期はこういっているような気が・・・・・)

そのような年度末の中,以下の変化があった.

1)弁当箱(ノートPC)の更新

2)共同研究の進展具合の確認

3)友人からの便り

4)ビルマ(ミャンマー)民主化

1)に関しては,Macintoshに改めて環境を統一する意思を固めて,先日MacBook Air納品された.で,いろいろセットアップを試みているが,驚くことは,速さと,クラウドである.1993年での卒業論文は,本体は書院で記述し,表紙や一部の図に関しては,師匠の研究所で導入されていたマッキントッシュのクラシックを使わせてもらい,Canvasなどを使い始めた.いまでも鮮明に記憶しているのは,レーザー・プリンターの「美しさ」である.

ある事情で,自宅に眠っていたMac Power book 53oocsが出てきて,その大きさに驚嘆した.長い学生時代にノートPCは欲しくてたまらなかったが,貧乏で購入できず,就職が決まった直後に,京都の電気街でさっそく月賦で購入した,「思い出の機種」.

いろいろ不具合が発生し,総額で60万円は投資したと思うが,「けなげ」に電源をつなぐと起動した.

やはり,マックは「美しい」

2)東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・共同研究「社会開発分野におけるフィールドワークの技術的融合を目指して」(代表:長崎大学 増田 研)

http://lalombe.icurus.jp/yugo_ken/

に参加させてもらって,楽しまさせてもらっているが,今年度は海外調査や国内での出張が重なって一度も参加することができなかった.

代表の増田さんは,まったく学生時代は接点はなかったが,アフリカと都立つながりで,気があって,たのしく参加させてもらっている.

この共同研究のWebに久方ぶりにアクセスし,彼のドラフト(本の原稿のドラフトのようだが)に驚嘆した.つまり,一言で表現すれば,「異分野における課題の共通性」である.私は,地理学を専攻し,彼は文化人類の器用な研究者だが,認識する問題意識に共通するものがでてきた,と感じた.

もちろん,共同研究における議論の積み重ねで,認識や課題,または研究の方法論の課題は共有されてきているとは思うが,彼のレトリックで確認すると,より刺激的であった.つまりは,共同研究の醍醐味を味わうことができた.

とうぜん,個人の「芸風」や,分野間のレトリックの違いはあるが,正直,感心した.

「おぬし,なかなかやるなあ・・・」と.....

 

3)もう20年以来の親友からのたよりがあり,すこし感傷的になった.

 

4)民主化である.「真の」という方向性を期待したい.

 

・・・というような日々.

 

【写真】

先のミャンマー出張での荷物.たかだか10日間程度だったが,結構な重量になった.でも,ほんとうに,刺激的な日々だった.

 

 


					

忘備録としての業績の追加(2月24日)

先にアップした新聞記事についての情報を業績に追加した.

で,このWebの機能を考えた.以下に記述する.

 

※自分が書散らしたものについて滅多に振り返ることはないので,公表されたとたんに,すぐに忘れる.

※また,脳の機能劣化の進んでいる.

※したがって,研究ファンドの獲得などやいろいろな書類を作るときにこのWebが自己の忘備録として機能している.

・・・・・いいのか自分!

中日新聞:滋賀版:2月11日掲載記事(2月24日)

ミャンマーに出かける前のバタバタの状態時に掲載されて記事(校正前原稿)です.

11月末にバングラデシュ南部のハティア島で調査を行っている時の夕刻,ゲストハウスの屋外で,蚊と格闘しながら日本に送った原稿で,思い出深いものです.(通信速度との格闘も)

※またこれまでの一連の連載は,Webでも公開されるようです(イラストがなかなかよいです).

 

(ここから)

 

国家と博物館の「自由」

 

宮本 真二

 

これまで海外調査の期間中、何度も博物館を訪れました。そのなかで、アフリカの国々の場合、1960年代以降に多くの国家が独立を成し遂げています。しかし、その過程で紛争を繰り返してきた国々が多く、「国家」を説明する場は、博物館です。

いまこの原稿をバングラデシュという国で書いています。この国も、1971年に独立した若い国家で、国立博物館で独立戦争の実態を詳しく説明し、国家の存在意義を強調しています。

ここまで述べてきまして、考えたいのが博物館の役割です。これまで私が訪れてきた途上国の国々では、「国家の説明」や、「国の存在意義」を表現し、活動する拠点として博物館が大きな影響を持っています。一方、国際学会の合間に訪れた米国の博物館は、市民の自然保護や環境保全運動の拠点になっており、多くの市民はボランティアで活動し、その拠点になっています。

この違いは明確です。一方が強く国や行政の庇護を受けながらも表現や活動が制限され、他方は国の支援をうけず、市民や企業の寄付のもとに運営し、その活動に制限はありません。

バングラデシュの友人の学芸員と議論していて、バングラデシュでは国の政治的な意図や政策によって、展示や活動が制限されるが、日本では?と質問されました。もちろん、「ない」と中立を意識していても、博物館の運営費の大半を税金に依存している体制では、大きな影響を受けているでしょう。

博物館活動では、活動の「自由」が保障されなければ魅力的な活動はできないでしょう。博物館が「自由」であるために、今、その運営システムさえも再検討する時期が琵琶湖博物館も含めて、日本の博物館全体に到来していると強く感じています。

そのためには、どういった博物館像を利用者が描けるかが、今後の博物館の命運を握っているといっても過言ではありません。

「博物館は、赤字でも、なくてはならない存在かどうか」を、今、日常生活の中で考えていただきたいと思います。

(主任学芸員)

業績の追加(2月22日)

以下の研究発表の業績を追加した.

Shinji MIYAMOTO, Haruo UCHIDA, Kazuo ANDO and Muhammad SALIM:”Geo-environmental Changes and Agricultural Land Development in Bengal Delta”. on 13th-14th Feb. , 2012. INTERNATIONAL WORKSHOP ON “SHARING EXPERIENCE OF COPING WITH ENVIRONMENTAL PROBLEM AND SUSTAINABLE DEVELOPMENT”.By Yezin Agricultural University, Myanmar and Center for Southeast Asian Studies (CSEAS), Kyoto University, Japan. Yuzana Hotel, Yangon, Myanmar.

Sharing experience of coping with environmental problem and sustainable development

Shinji MIYAMOTO*, Haruo UCHIDA**, Kazuo ANDO*** and Muhammad SALIM****

* Cultural History and Geo-Science Research Group, Science Research Department, Lake Biwa Museum, JAPAN

** National Agriculture Research Center for Western Region, National Agriculture and Food Research Organization, JAPAN

*** Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University, JAPAN

**** Department of Agronomy, Faculty of Agriculture, Bangladesh Agricultural University, BANGLADESH

 

“Geo-environmental Changes and Agricultural Land Development in Bengal Delta”

 International workshop on “”Sharing experience of coping with environmental problem and sustainable development” on 13-14 th February, 2012,  at Yangon, Myanmar.

It is a continuation of the joint research project of Yezin Agricultural University, Myanmar, and Center for Southeast Asian Studies (CSEAS), Kyoto University, Japan.

休日らしくない休日(2月6日)

年末から年始以降の休日は,休日でも半分仕事のような感じで,今日もそういう一日.

集めないといけないような書類や,その算段などで,休日を実感できない一日.

 

少なくとも,仕事関係のメールは,「休日」には見ないようにしている(したい).

しかし,そうもいっていられないくらいの状態も継続中.

 

いつの間にか,2月か・・・という感じ.

 

業績の追加(2月5日)

京都大学 防災研究所一般共同研究集会23K-07「第7 回南アジアにおける自然環境と人間活動に関する研究集会-インド亜大陸東部・インドシナの自然災害と人間活動-」共催:首都大学東京、総合地球環境学研究所、京都大学東南アジア研究所、京都大学生存基盤科学研究ユニット

で口頭発表したものを追加した.