以下の①雑文,②海外渡航歴を追記した.
とても完成度が上がった卒論だと思います(オベンチャラ抜きで)
・宮本真二(2014)2013(平成25)年度人類学専攻卒業論文集に寄せて.平成25年度岡山理科大学人類学専攻卒業論文集,岡山理科大学人類学教室,岡山理科大学.
2013(平成25)年度 人類学専攻 卒業論文集に寄せて
大学や学部によっては,こういった形で論文集を作らないところもあります.しかし,形になって初めてその「達成感」を感じる事ができるのでないでしょうか?
私自身,今でも研究したものを論文としてまとめ,その成果を公表する作業は,9割は「しんどい」作業で,残りの1割が上記のように,形になって公表された時に感じる達成感であることが,この仕事を選択した喜びの一つでもあります.
ここで,すこし昔話をさせていただきます.私が卒業した大学の卒業論文の締め切り日は,12月25日でした.つまり,クリスマス.このクリスマスを笑顔で過ごすために,何日かの徹夜を経験しましたが,提出したあと,京都でみたホワイト・クリスマスは今も青春時代の大切な思い出です.その後,同じような情景が繰り広げられ,修士論文は大学の研究室に2週間くらい泊まり込んで,富士山の朝焼けを見ながら年明けの1月7日に提出しました.さらにくどいようですが,博士論文は12月31日の豪雪となった琵琶湖畔の博物館の研究室で完成させ,コンビニまで吹雪の中,指導教官宛にメール便を送りに行きました.その後見た紅白歌合戦は今でも鮮明な記憶となっています.
このように,「しんどかった」作業も,時間が経つことでなつかしい想い出となり,達成感が自信に変わってきます.これは,どんな仕事でも同じだと思いますが,しんどいから「楽しい」とも言えるでしょう.
この卒業論文集は,これから続く長い人生のスタートの証に過ぎません.しかし,この達成感を大事にして,これからの長い人生を健康に留意して,楽しんでください.
2014(平成26)年2月20日
宮本 真二