地面の感触

普段,多くの時間を布団やベットの上で就寝することになる.

ただ,フィールド調査では,写真のような場面が多々ある(食事中の方,美しくない足をごめんなさい).

なかなか,落ち着く時間である.


一人での旅は学生時代多くした.(基本的に一人旅しか記憶にないことは,友達がいなかったことか).とくに,学部学生時代は,オートバイを手に入れたので,「一人」用のテントをくくりつけて,日本の各地を「一人」で旅をした.東京の院生生活に疲弊すると,郊外の林道の奥地で週末をよくすごした,隠れ場も見つけていた.

海外も一人だったし,ヒマラヤの山中で初めての夜の興奮はいまでも鮮明である.

そう,このアフリカに限ったことではないが,一人用にテントで記憶をなくすわずかな時間が,孤独を感じられる時間かもしれない.

そんなことを,砂漠の調査で考えていた.

でも,一人ばかりだと,さみしくもなるのが人間で,ムズカシイ.

境界

「アフリカ」では,アフリカ独自の歴史が土地に記録されている.

写真は,南部アフリカに地平線まで続く,私有地の境界柵である.国土全体を表す地図にさえ,この個人所有の領域が示されていて,アフリカの歴史性を考えざるを得ない.

地平線でもなく,赤茶けた大地でもなく,自然でもなく,こういったことに【アフリカ】を感じる.

フィールドへの準備と洗濯論2

時差8時間程度で,今日は土曜日だったので,日本でいう休日なのだが,休むことなく,両替,買出し,洗濯などなどで一日はあわただしい.

ナミビアは,南半球だが,国土の一部は南回帰線より北なので,熱帯である.しかし,今は,冬であり朝晩は,ネットを通じて報じられている日本を想像できないくらい,涼しい.

温度は日中は25度程度まで上昇するが,湿度は20パーセント前半というとんでもない,乾燥度である.

したがって,写真のようにたまった洗濯物を自分で(決してお金のかかるランドリーサービスでなく,洗面所での人力作業),洗うと,一晩で乾燥する.

先月出張していたインド北東部のアッサム地域は,湿度が計測不能(80パーセント以上)地域と違い,いつまでも乾かない洗濯物を買い物でもらったスーパーの買い物袋持ち運んだり(一週間も乾かないと,臭くなって洗濯に意味がなくなる),移動中の車内で【洗濯日ひも】を設定する必要がなく,便利である.

ただし,明日からの砂漠地帯では,瞬時乾燥過ぎて,洗濯物が白くなる.

洗濯も場所性を考慮しないと困難である.

喜望と希望の岬

地理学,いや地理をかじったものなら必ず憧れる場所がある.

それは「喜望峰」.


それに行ってきた.


ナミビアからの数日.植生調査の終点が,アフリカ南端(正確ではない)が,そこにたどり着いた.

正直,ここにたっている自分が想像できないくらいい,浮足だっていた感じがする.

旅は,【衝撃の連続性の持続】だが,ここに先わなく,ここを目指した人間がいることに,思いをはせた.

喜望峰.

【喜望と希望】を念じた一瞬だった.

ナミビアに戻ってきた.でも,寒い・

フィールド調査準備

アフリカに帰ってきた感慨も一瞬に,調査準備の一日.

車の調整,買出し,協力者への挨拶などなどで,夜まであわただしい.

海外での隊という閉じた世界では,協力し合って,安全に調査に出かけられるよう作業する. そういった一日だったが,微妙な変化は街の中にもあった.
ナミビアの首都,ウィントフックは首都といっても,日本の東京などの大都市と違い,おおきな街ではないので,コンパクトに行き来はできる.しかし,作業を始めると,完成度の高さをもとめるので,時間はかかる.

こういう濃密な時間は,登山のグループに似ているのかもしれない.各自の信頼によって,行動するし,協力する. 研究は,超個人的作業であることも確かだが,こういう経験の有無が,たいへん大切なのだとも感じている. なぜなら,人は独りでは生きてゆけないのだから. ・・・とアフリカで再確認している.

日本との時差は7時間.寝る「準備」もします.

ネットは便利だが,最初に海外に行ったときに様に,エアメールを出す郵便局を探すという旅もしてみたい!

写真は,滞在中の宿.パソコンはなくても,人間生きてゆける.


アフリカの大地と「洗濯論」

昨日から南部アフリカのナミビアに来ている.

出発前は超ドタバタで,自宅もドタバタだったので,機内でもその余波があり,忘れものが気がかりだった.(いくつかあったがたどり着いた)

南半球なので,冬である.ただし,凍りつくほどでもないが,半乾燥地域であり,朝晩は涼しく,フィード前の準備を調査隊全員で行っている.(いろいろハードのトラブルはあるが).

乾燥と言えば,洗濯である.
先のインド北東部は雨季で,湿度が計測不能までになり,まったく乾かなくて,洗濯ものの「におい」が気になったが,ここでは一晩ですっきりである.
宿に連泊する場合は,元気であれば必ず,いいかげんな「水通し」は,気分の問題としてする.キャンピングの場合は,できないが.また,本来的に不潔な状態でも気にならないので,だいじょうぶだが・・・・・(不潔な人間)

また,風呂も浴びれるときは浴びる.気分の問題で,だらけると,緊張感が薄れるのが病気や事故になる.また,髭も剃れるときは,剃る.気分のためで,見た目ではない.(髭が似合わない男というのもあるが)

・・・ということもフィールドの日常である.
日本では,嫁に洗濯物の乾かし方で批判を受けるが,ここでは自己流がベストと判断できる.

追伸
写真は,ヨハネスブルグからウィントフックへの機内からアフリカの大地.この赤茶けた景観をみると,異国を感じる.

きょうから、「アフリカ」?

さすがに、5日間の日本「滞在」で、つぎの旅は、あわただしい。

明日から、いや今日から、アフリカ出張。

通常、一月といえば、フィールド・ワークを重視する調査では、「短期」だが、ふつうの人がみれば、「長期」に転換するらしい。(あくまで海外の場合)

いまだ、パッキングや、滞在中しないといけない仕事のデータ整理は終わっていない。

月末まで、南半球と一時、東南アジアに居ます。

追伸
「パッキングをめんどくさがることは、歳の証拠!」(by 愚妻)