京都大学 防災研究所一般共同研究集会(2月4日)

 標記の「南アジア」どっぷりの恒例研究会で,ほぼ徹夜.発表は明日だが,まだ未完(泣).

京都大学 防災研究所一般共同研究集会23K-07
「第7 回南アジアにおける自然環境と人間活動に関する研究集会
-インド亜大陸東部・インドシナの自然災害と人間活動-」

共催:首都大学東京、総合地球環境学研究所、
京都大学東南アジア研究所、京都大学生存基盤科学研究ユニット、
とき:2009 年 2 月4 日(土)13:20-5 日(日)13:00
ところ:京都大学防災研究所大会議室S519D(京都大学宇治キャンパス)

プログラム

2月4日(土)
13:20-13:30 趣旨説明 松本 淳(首都大学東京)
セッション 1 座長 寺尾 徹(香川大学)
13:30 センサスデータでみるインド・アッサム州ブラマプトラ川渓谷の村落分布と人口動態
○浅田晴久(首都大学東京)
13:50 ブータンの地域区分について(仮題)
○内田晴夫((独)農業・食品産業技術総合研究機構・四国研究センター)・安藤和雄
14:10 ミャンマーとバングラデシュのNGO 連携によるサイクロン減災プログラムのための相互啓発実践
型地域研究
○安藤和雄(京都大学)
14:30 The onset of summer monsoon over Bangladesh
○Roxana Hoque (Tokyo Metropolitan University)
14:50 バングラデシュにおける2011 年5~8 月の水蒸気変動と気象擾乱の関係
○村田文絵(高知大学)・寺尾 徹・田中幹人・田部井隆雄・林 泰一
15:10 Analysis of Severe Convective Storms over Bangladesh and adjoining India between 2000 and
2011 using JRA-25 reanalysis data
○Fatima Akter(Kyoto University)
15:30 休憩
セッション2 座長 村田文絵(高知大学)
15:40 The Influence of ENSO on the summer monsoon precipitation in Myanmar.
○Nwe Ni Lwin Htun(Tokyo Metropolitan University)
16:00 Contribution of tropical cyclones to rainfall in the Vietnam Coastal Region
○Nguyen Thi Hoang Ahn(Tokyo Metropolitan University)
16:20 Past and recent extreme rainfall events in the Philippines
○Marcelino Q. Villafuerte II(Tokyo Metropolitan University)
16:40 2011 年タイ洪水とモンスーンの環境場について
○木口雅司(東京大学)・中村晋一郎・小森大輔・沖一雄・沖大幹
17:00 南アジアにおける気象・水文観測データの収集方法と有効性
- 観測において利用可能な各種通信手段とそれらの比較 - ○林 夕路(東洋電子工業㈱)
17:20 南アジアの気象観測、気象災害の研究の現状と将来展望
○林 泰一(京都大学)

2月5日
セッション3 座長 浅田晴久(首都大学東京)
09:30 コロナ画像を用いたバングラデシュ・ハティア島の海岸侵食の推定
○東城文柄(総合地球環境学研究所)
09:50 ベンガル・デルタ中央部における約1300 年前の地形環境の安定期と土地開発
○宮本真二(琵琶湖博物館)・内田晴夫・安藤和雄・
アバニィ クマール バガバティ・ムハマッド セリム
10:10 ラオス南部・ラハナム地区におけるタイ肝吸虫症と生態環境(仮)
○神松幸弘(京都大学)
10:30 バングラデシュのフィラリア症重症化に関わる生活環境・職業性因子
○森岡 翠(筑波大学)・我妻ゆき子・門司和彦
10:50 全球・南アジア・バングラデシュの気象水文環境変動とダッカの下痢症
○寺尾 徹(香川大学)・林 泰一・A. S. G. Faruque・我妻ゆき子
11:10-11:20 休憩
セッション4 座長 東城文柄(総合地球環境学研究所)
11:20 バングラデシュの竜巻常襲地帯における被害低減のための活動
○林泰一(京都大学),田村幸雄,角崎悦子,Saidur Rahman,
小野裕一,上田和孝, Elizabeth English,山根悠介
11:40 MAHASRI, AMY and GRENE Projects
○松本 淳(首都大学東京)
12:00 閉会の挨拶

環境史研究会の感想(2月2日)

先日の研究会の感想。

 

1.古典的な、いや、オーソドックスなテーマであったとしても、地道なデータ収集をもとにした論理展開は重要。

2.結論が先行する論理展開は、循環論に陥る。

3.「環境史」と冠するメリットは、やはり異分野や隣接分野において、主題を共有できること。このことは、異分野であったとしても、フィールド・ワークを重視するような基礎科学にとって、大事なこと。その場合、主題はある程度、共通の理解・経験が共有されている素材がよい。

 

・・・というような、ことを再確認し、勉強になった。

今後、どういう風に研究会を継続させようか思案中。移動しながら。

 

【補足】

研究会とは全く関係ないが、メディアを使って話題性重視(重視というようり、情報が咀嚼できておらず、組織内の立場性とか、そんな「しょうもない」ことしか頭中にないのだろう・・・)の「公表」がいまだ展開されていることに、落胆し、懇親会で話題になる。(ある意味、あきれたが)

「検証性」、工学的に表現すれば、「再現性」だろうが、このプロセスを拒否するような手続きをとった公表【もどき】は、ねつ造を生むのではないか?、とさえ感じた。

科学というものに対する信頼性が揺らいでいる中、学ぶという行為を冒とくしないでほしい。