Geographical Field Work in Setouchi:瀬戸内で地理の実習(2014年5月11日)

瀬戸内生活が3年目に入って,瀬戸内のよさと,そこが抱える問題を認識するようになった.

20才年下の若きフィールド・ワーカーと自転車を使った実習を行った.

学びが大きい日々で,いろいろなテーマが浮かんだ充実した日々だが,仕事が立て込んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣).

 

(以下,学科Web転載)

 

◇ 地理考古学実習(地理)【しまなみ海道】  2014年05月9・10日

 3回生の実習科目「地理考古学実習」(地理:宮本先生担当)で1泊2日の日程で,しまなみ海道の島嶼で実習を行いました.瀬戸内の地域的特色と,そこが抱える問題の一端を学ぶことができたのではないでしょうか?.あとは,筋肉痛と膨大なレポートが待っています.
【写真左】おだやかどころか「夏」の瀬戸内でした.
【写真中】自転車で60km以上の移動.フィールドワーカーに体力は大事.
【写真右】廃校を利用した宿泊施設で「合宿」して,で自炊.

岡山の遺跡めぐり実習と・・(12月5日)

学生実習のサポートで,大学近くの山(龍ノ口)と、その周辺平野で考古学の実習が行われ、便乗して勉強させていただいた.

2回生以上対象の実習なので,新入生らしい初々しさはなく,大学に慣れきった感がなきにしもあらず!?の学生さんでしたが,

まずまず歩きましたので,学生さんは疲れていたようです.

(私は,まだまだ歩き足らないという感)

しかし,この学部は,フィールド・ワークに関するカリキュラムは,私がこれまで経験してきた以上の充実さです.

ただ,カリキュラムとして学問に接するのでは,「あたえられたもの」となりがちなので,積極的に自分でフィールドに出て行ってもらいたいものです.

 

私自身は,丘陵部に展開する古墳群(渡来系)と,低湿地の土地利用の,極端な対比が印象的で,刺激的でした.

 

 

なかなか授業が開始されると時間が拘束されるので,こういう機会にいろいろ出歩き,フィールドを開拓したいと,師走になり感じ入っています.

しかし,次週からも関西などに出張が・・・・・・・

 

 

写真は,岡山理科大学からも見える,龍ノ口山の南東部に立地してる「備前車塚古墳」.前方後方墳として著名で,学生さんも前方部のプロポーション

の確認中.よく残っており,実習にも最適の古墳です.

Bizen-Kurumazuka mound

Bizen-Kurumazuka Tomb Photo by Dr. Shinji MIYAMOTO

岡山理科大学に着任(2012年4月1日)

本日付で,岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 地理・考古学コース 

に 准教授として着任いたしました.

 

今日,辞令交付を受けましたが,刺激的な一日でした.

(それは,慣れない場であったという意味も含み,ネクタイを締めるという行為も・・・・含むです).

 

 

キーワードは,フィールドワーク,本物の魅力・迫力,現場主義,生きる力 です.

(もちろん,私流の解釈ですが・・・).

 

私は,「フィールドに入ると,理系も文系の関係ない!」ということを大事にしています(=地理学).

 

フィールドの迫力と魅力を伝えていければと,本厄になって感じています.

 

今後とも,よろしくお願いいたします.

 

追伸

桜を感じさせない「寒い岡山」でした.

環境史研究会の感想(2月2日)

先日の研究会の感想。

 

1.古典的な、いや、オーソドックスなテーマであったとしても、地道なデータ収集をもとにした論理展開は重要。

2.結論が先行する論理展開は、循環論に陥る。

3.「環境史」と冠するメリットは、やはり異分野や隣接分野において、主題を共有できること。このことは、異分野であったとしても、フィールド・ワークを重視するような基礎科学にとって、大事なこと。その場合、主題はある程度、共通の理解・経験が共有されている素材がよい。

 

・・・というような、ことを再確認し、勉強になった。

今後、どういう風に研究会を継続させようか思案中。移動しながら。

 

【補足】

研究会とは全く関係ないが、メディアを使って話題性重視(重視というようり、情報が咀嚼できておらず、組織内の立場性とか、そんな「しょうもない」ことしか頭中にないのだろう・・・)の「公表」がいまだ展開されていることに、落胆し、懇親会で話題になる。(ある意味、あきれたが)

「検証性」、工学的に表現すれば、「再現性」だろうが、このプロセスを拒否するような手続きをとった公表【もどき】は、ねつ造を生むのではないか?、とさえ感じた。

科学というものに対する信頼性が揺らいでいる中、学ぶという行為を冒とくしないでほしい。

Field+ No. 6掘って,削って,掘って,そして,つなぐ

右のようなすてきな雑誌が刊行され、私の駄文が掲載されました。

フィールドワークの魅力がつまった本当にすてきな雑誌です。

それが、500円というのはすばらしい。

 

 

 

 

 

宮本真二(2011)掘って,削って,掘って,そして,つなぐ.Field+no6,14-15.

健康第一と東京外国語大学共同研究「融合」

Photo by Yasuko Ishimoto at Arunachal Pladesh, India, Sep. 2010

 

写真から始まるこの日のブログ.

(この写真も,小生のお気に入り.撮影は,京都大学大学院医学研究科院生・石本恭子さん撮影.場所は,インド,アルナーチャル・プラデーシュ州)

 

この感性も刺激的.

 

・・・で.

 

今日は,一つまた(また)だが,乗りきった感慨に浸っていたら,信頼する仲間のアフリカ研究者が,調査の帰国後,入院の報で,研究会に参加できないの報が......

 

大事でなければという思いと,それよりも,彼女の「無念さ」を深夜に思って,ちゃんとした発表をしないと,と改めて思う.

その内容は,下記の通り.明日,準備します.

今日,重いパソコンをバイクにのデイバックに抱えて帰宅した.

 

    2010年度第4回「社会開発分野におけるフィールドワークの技術的融合を目指して」
    共同利用・共同研究課題研究会の開催について



1.  日時    2011年2月27日(日) 14:00~19:000
            2011年2月28日(月) 9:00~13:00

2.  場所    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
            3階小会議室(302室)(東京都府中市朝日町3-11-1)

3.  内容    2月27日(日)
             1)金子聡(長崎大学)
             「地域でのデータ収集ツールとしてのHDSS(人口登録・動態追跡調査システム)」
             2)佐藤廉也(AA研共同研究員、九州大学)
             「森棲みの生涯:ライフヒストリー調査からみた焼畑民の成長・結婚・出生力」
             3)討論

            2月28日(月)
             1)宮本真二(AA研共同研究員、滋賀県立琵琶湖博物館)
             「地理「屋」は,フィールドで何をみているか?」
             2)増田研(AA研共同研究員、長崎大学)
             「本年度の総括と、来年度の予定について」

若者の感性と信頼,そして「楽しむ」ワクワク感

ムスリムの世界遺産

忙しいのは変わりないが,商売も同様で,暇な時は,よろしくないだろう.

・・・と考えていて,

「研究していて,なにが楽しいですか?」

とよくは聞かれないが,地理学=フィールドを重視し,自然と人間との関係性の学,と信じているもの(かたくなにだ)のとって,説明しないといけないだろう.

思いうかぶまなに列挙しよう.

・旅が好きだ.

・ヒトの行動はおもしろい.

・「なんで,こんなものが,ここにあるの?」

・空気の違い.

・空気は生もの.

・刺激.

・ぶれない.

・発見.

・感動.

・異分野との見方の相違をフィールドで確認したり,教えてみらうおもしろさ(視点・視角の転換)

・・・・・・ほかにも,いろいろあるが,

なにより,

【あ・・・・そうか!・・・・・「わかった!!!」】という瞬間だろう.

だが,たいてい,その【わかった瞬間は】,あとで調べてみて,たいした事でない方が,大半だが,...そのスリルは,病みつきになる.

ここは,「私が見てきたのだから,事実なのだ!」

という度胸も,力量もないが,なによりも「ワクワク」「楽しむ」ことができる感受性を維持するには,フィールドしかないと,フィールド科学としての地理学を志向する立場は,そう実感している.

広義の「地域研究」へと.

【オチ】

上記の中で,楽しむというのは,いくつでてきたのでしょうか(苦笑).

もちろん,その楽しみは【享楽的な楽しみ】では,決して,ない.

写真は,バングラデシュの世界遺産.手元に野帳がないので,場所が出てこない,オヤジの仲間入り(苦笑).