【追悼(一周忌)】:河角龍典(To Dr. Tatsunori KAWASUMI):環境考古学:Environmental Archaeology(2015年4月29日)

Environmental Archaeology

河角龍典(左)&宮本真二(右)(写真:小野映介 撮影(新潟大学)).(2000年頃.滋賀県,守山市,下之郷遺跡)Environmental Archaeology (Photo by Dr. Esuke ONO, Niigata Univ. )

もう一年.でも,まだ認められない一年.

河角 龍典さん(かわすみ たつのり.享年 43才)

「河角」と一年後輩なので,20年以上呼び捨てしていた関係は変化なし.

研究者を志して約20年.

安田喜憲(1980)『環境考古学事始ー日本列島二万年ー』,NHKブックス(日本放送出版協会).

 ・・に出会って,研究者を志して,今に至った.あこがれの先生でもあり,師匠である.

 振り返るほどの過去はないが,この一冊. この著者を師匠にもち,関係していただいたさまざまな方々の影響で,研究者として生き残ってきた. しかし,地理学者との共同研究は行ったことがない.つまり,周辺(あくまで地理学に)の隣接科学の方々の共同研究でいままで生きてきた実感がある.

 さらに強調して指摘すれば,「日本」考古学は環境を対象化してこなかった(できなかった)事実が指摘できる.

 そう言った意味で,マージナルなサイエンスを,地理学者がほとんどいない日本の博物館にも所属したし,今の職場もマージナルなフィールド・サイエンスを志向する場でもある.

 【河角の話に戻ろう】

 冒頭の,20年前,写真に写った研究者(左.具体的には,一年下の後輩.筆者は右)と遺跡巡りや調査などで,いろいろ遊んだが,その彼は最近亡くなった.

 その彼と冒頭の著作を共有し,夢を語り合った.

 冒頭の「環境考古学」である. 日本考古学の,研究者はいまでこそ,環境を我が物顔で語るが,日本の「環境考古学」を,上記の地理学者が提示した事実を,研究史上で位置付け,第二世代の私達が引き継いでいなないといけない現実を目の当たりした.

 追伸

 河角とは,彼が19才の大学の入学の時から知り合って,20年以上.上記と重なる.いろいろな齟齬はあったが,酌み交わした杯は,私の人生で,君が多分いちばん多い.説明できなことは沢山あるが,..というのが言い訳で.....

第18回環境史研究会(ご案内)

2011 年3月5日

みなさまへ

環境史研究会

宮本真二・小野映介

 

第18回 環境史研究会の開催について

 

このたび,標記研究会を下記の内容にて開催しますので,お気軽にご参加ください.なお資料準備の都合上,ご参加いただける方は,下記の連絡先まで可能な限りE-mailで,お知らせいただきますようお願いいたします.では,よろしくお願いいたします.

※今回は,総合地球環境学研究所(地球研)「高所プロジェクト」(リーダー:奥宮清人)の研究会と同時開催とします.

 

 

1.日時:2011年4月9日(土)

14時00分 〜 17時00分頃

 

2.場所:京都大学 稲盛記念財団記念館 3階 小会議室1

京都市左京区吉田下阿達町46 〒606-8501

(吉田キャンパス川端近衛南東角)

※アクセスは下記Webをご参照ください.

http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/about/access.html#center

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/inamori/

 

3.報告者と演題:

 

 武末 純一(福岡大学・考古学)

「北部九州の石庖丁研究」(仮題)

 

4.その他

終了後,【懇親会】を行いますので,こちらもお気軽にご参加ください.

 

ご連絡先:

宮本 真二(みやもと しんじ)

〒525-0001 草津市下物(おろしも)町1091番地

滋賀県立琵琶湖博物館 研究部 環境史研究領域(地学研究室)

Tel: 077-568-4811(代) Fax: 077-568-4850(代)

E-mail: miyamoto@lbm.go.jp

 

小野 映介(おの えいすけ)

〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050

新潟大学教育人間科学部

tel:025-262-7124

e-mail:ono@ed.niigata-u.ac.jp