Presentation and run on a Shoestring: 業績追加と自転車操業(2014年4月19日)

以下の「学会?」(いまだ,??な部分が多々)で発表しますが,準備は?? もしかして,今日?

Run on a Shoestring !

こういう議論を日本でも展開し続ける.

 

宮本真二(2014)日本の「環境考古学」の成立と地理学の地形環境研究との関係性.第60回考古学研究会総会・研究集会.4月19-20日,岡山大学.

日本における「環境考古学」は、日本考古学研究者ではなく、地理学研究者によって提示され、現 在では、日本考古学を含めてひろく認知されている。しかし、その成立過程について研究史を参照しながら議論した研究は限定的である。

したがって本研究では、日本の環境考古学の成立において歴史地理学における地形環境研究と、環境考古学の成立が深く関与したことを明示する。その上で、 近年注目されている、環境史、ジオ・アーケオロジー、さらには災害史研究の可能性について検討したい。

平地での研究発表・業績追加(2013年4月20日)

「考古学」の場で,発表します.

 

宮本真二(岡山理科大)※・内田晴夫(農研機構・近中四農研・四国研究センター)・安藤和雄(京都大・東南アジア研)・ムハマッド セリム(バングラデシュ:バングラデシュ農業大)・アバニィ クマール バガバティ(インド:ゴウハティ大)・ニッタノンダ デカ(インド:ナガオン女子大)「ベンガル・デルタにおける地形環境の変遷と民族移動に伴う土地開発史の関係性の検討」考古学研究会第59回総会(ポスター),2013年4月20-21日.岡山大学.

本研究では、低湿地における土地開発史を検討するため、世界有数の低湿地であるベンガル・デルタを対象に,地形環境の変遷と民族移動に伴う土地開発史の関係性について検討した.現段階での結論は下記の通り。

ジャムナ川中流域では、①約12-11千年前に形成された洪水氾濫堆積物(自然堤防状の微高地)を利用するかたちで、それ以降に生産域と居住域の開発が行われた。その後,②幾度かの洪水に見舞われながらも、盛土の主体部の維持管理は現金収入を生む土木作業によって、恒常的に実施されてきた。さらに、少なくとも、③約1.3千年前までには当該地域において、生産域としての水田開発と連動する形で、近隣地域に屋敷地が形成されたものと推定した。また、④この堆積物に記録された土地開発時期が、周辺地域におけるベンガル・デルタのイスラム化との関係可能性について指摘した。

 

琵琶湖の上空と,融合(2012年7月3日)

いろいろな締め切りや、催促などで忙しいなかでも、出張などが続く。

(忙しいなら、出張するなということは、フィールド・ワークをするな同義!?である。)

このところの動きは、以下の3つ。

 

1)共同研究のあり方

2)岡山の考古学

3)琵琶湖とエコトーン研究

 

1)共同研究のあり方

昨日までは、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所における共同研究

「社会開発分野におけるフィールドワークの技術的融合を目指して」

(代表:長崎大学・増田 研)に、一年ぶりに参加した。

昨年は、海外調査との日程が合わず参加できなかったが、刺激的であった。

その前の週には、広島大学で開催されていた文化人類学会に人生で初めて参加して、

以下のようなことを感じ入った。

(仲間へ流した感想の一部。地理学者は一人だけ)

 

1)「実際的に、方法論が(ある程度)融合させられたモデルとなる地域 (フィールド)調査を構想・計画する段階」にある。 ・・ということです。机上において、異分野との研究者で、いまの現状に納得できないフィールド志向 の(話せる)研究者同士が、うだうだ議論することは必要ですが、実際の成果を 見せる段階になっていると思います。(若手(次世代)を意識した地域調査の一つのあり方の提示) 既存の領域との技術的データの精緻といった観点から、批判することはあまり融合を志向する立場からは、

生産的ではないように感じます。それよりも、データの加工段階で、異分野の視点から、解釈の多様さを議論する ほうが、生産的だと考えます。

 

2)「もっとも共同研究を苦手とする文化人類学(宮本、2011)は、「問い」(問題意識)を他の領域でも共有で

きるものとして、地域(フィールド)調査を企画・立案する段階」です。 そのなかで、保健医療や公衆衛生を「大きな問い」として、融合させた地域調査は、この共同研究の「落としどころ」かもしれませんね。

 

2)岡山の考古学

 岡山の考古学といえば、「考古学研究会」?。・・・・思うところは多々あるが、入会した。

 フィールドを開拓しないといけないが、日本考古学(そもそも、「日本」と冠する意味はあるのかと??大いに疑問)とは違う視点での研究を展開したい。

 

3)琵琶湖とエコトーン研究

 共同研究を持ちかけられているので、前の職場(琵琶湖博物館)や、県内の大学関係者のネットワークを活かした調整も再開する予定。

・・・ということを、琵琶湖の上(下の写真)から考えていた。

 

around Lake Biwa
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